平間壮一&小関裕太「The View Upstairs」開幕 (original) (raw)

ミュージカル「The View Upstairs-君と見た、あの日-」が、本日2月1日に東京・日本青年館ホールで開幕。同日に、ゲネプロと初日会見が行われた。

ミュージカル「The View Upstairs-君と見た、あの日-」は、1973年にアメリカ・ニューオーリンズの同性愛者クラブで起きたアップステアーズ・ラウンジ放火事件を題材に、マックス・ヴァーノンが作・作詞・作曲を手がけたミュージカル。日本初演となる本公演では、演出・翻訳・訳詞・振付を市川洋二郎が担当し、現代から1973年にタイムスリップしてしまう若きデザイナー・ウェス役を平間壮一、ウェスに惹かれていく若い男娼・パトリック役を小関裕太が務める。このほか、女性と結婚して子供もいる“クローゼット”のゲイであるバディ役で畠中洋、シングルマザーのイネズ役でJKim、昼は建設作業員、夜はラテン系ドラァグクイーンのフレディ役で阪本奨悟、ホームレスの孤独な男娼・デール役で東山義久、ゲイバーに集まる人々のメンター的存在、ウィリー役で岡幸二郎が出演する。

初日を前に、平間は「本日無事に幕が開けられてうれしく思います。皆でコロナ禍で力をあわせながら稽古をがんばってきた作品です。この作品は人間という大きなテーマを持っていて、正解はないのでお客様の1人ひとりが感じたままに受け取ってもらえたらうれしい」とコメント。小関は「出演依頼をいただいてからこの作品に向かってがんばってきました。パトリックという役を生きたい」と話した。

岡は「日本初演を演じるということと、オファーを受けて楽曲を聴いた時からワクワクしております。またお客様がどんな反応がするのか今から楽しみです。千穐楽まで駆け抜けられるようがんばりたい」、東山は「2カ月近く稽古を一緒に走り続けてきたキャスト&スタッフ一丸となって千穐楽まで頑張っていきます。自分が演じるデール役は劇中では所謂いじめられっ子の役ではありますが、お客様に愛されるようなキャラクターを目指してできたら」とそれぞれ意気込みを述べた。

また市川は「日本初演の舞台が、いよいよ開幕します。性的嗜好や社会的なラベリングを超越した人間の心の絆を描いたこの作品を、人と人の繋がりが希薄になりやすく不安や怒りが世界に溢れているこの時代に日本において上演する意味を、強く感じております。この日本公演を創る過程は一筋縄ではいきませんでしたが、平間さんや小関さんの若く瑞々しい才能やインスピレーション、岡さんや東山さんの重厚かつ奥行きのあるパフォーマンスに助けていただき、稽古場はとても刺激的でした。それはさながら、相反する様々な文化がぶつかり合う化学反応のるつぼの様で、そこから生まれた今回の舞台は、作品のテーマの1つでもある多様性の具現化そのものなのでは、と感じています。この作品を通して、お客様に、誰かを愛することの意味と自分自身と向き合うことの大切さを感じていただければ幸いです。ご来場、お待ちしております」と思いを語った。

上演時間は約2時間15分。東京公演は13日までで、24日から27日まで大阪・森ノ宮ピロティホールでも公演が行われる。

ミュージカル「The View Upstairs-君と見た、あの日-」

2022年2月1日(火)~13日(日)
東京都 日本青年館ホール

2022年2月24日(木)~27日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

作・作詞・作曲:マックス・ヴァーノン
演出・翻訳・訳詞・振付:市川洋二郎

キャスト

全文を表示