ホエイ「ふすまとぐち」東京で幕開け (original) (raw)

社会の片隅に確実にある“どうしようもなさ”描く、ホエイ「ふすまとぐち」東京で幕開け

2022年5月27日 19:30 10

ホエイ「ふすまとぐち」が、本日5月27日に東京・こまばアゴラ劇場で開幕した。

これは、山田百次が2010年に劇団野の上の旗揚げ公演に書き下ろし、2012年にツアーも行った作品。東京での上演は、10年ぶりとなる。劇中では津軽弁で嫁、姑、小姑の攻防戦が展開。姑キヨの強烈な嫁いびりにより、とある場所に引きこもって暮らしていた桜子だが……。出演者には山田のほか、劇団員の赤刎千久子、青年団の井上みなみ、シンクロ少女の中田麦平成田沙織三上晴佳、ニッポンの河川の森谷ふみが名を連ねた。

開幕に際し山田は「改めてこの作品を上演することで、人と人とのやり取りの進まなさを実感しました。でもそこから少しでも前に進もうとしている動きがあるのも事実で、そこに希望を感じています」とコメント。またプロデューサーの河村竜也は「この作品をあらためて東京で上演してみると、地方の貧困を描いた作品なのだな、と思いました。このどうしようもなさが社会の片隅に確実にあって、東京圏以外のいわゆる『地方』と呼ばれる見えざる景色の一部であることを、ここ東京で問いたいと思っています」と思いを語った。

上演時間は約1時間50分。公演は6月5日まで行われる。

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