「閃光ばなし」安田章大と黒木華が兄妹に (original) (raw)

関ジャニ∞の安田章大が主演を務める舞台「閃光ばなし」が、9・10月に上演される。

本作では脚本・演出を福原充則が担当。福原と安田がタッグを組むのは2017年の「俺節」、2019年の「忘れてもらえないの歌」に続き、3回目となる。今回は高度成長期の日本を舞台に、あと先を考えずに権力に立ち向かうある兄妹の姿が描かれる。安田は、父親から受け継いだ小さな自転車屋を営む兄・佐竹是政役を担当。その無鉄砲な妹・政子に扮するのは黒木華だ。そのほかの出演者には片桐仁桑原裕子安藤聖小林けんいちみのすけ佐藤B作が名を連ねる。このたび安田と黒木が、昭和の街並みを背景にバイクに乗るビジュアルも公開された。

安田は「今回の舞台について話すなかで、福原さんには『ヤスには、何か重たいものを背負わせたいんだよね』と言われました。『昭和』という、色がごちゃ混ぜの、欲にまみれた時代をまっすぐに生きる主人公を演じることで、何か皆さんの心に刺さるものがあるといいなと思います」、黒木は「私は『昭和っぽい』と言われることが多いので、昭和とは?と苦手意識もありますが、稽古を通じて、単に懐古するというだけではなく、今、その時代の物語をやる大きな理由を見つけ、大事に演じていきたいと思っています」とコメント。さらに福原は「『一生懸命やればいいってもんじゃないでしょ、大人なんだし』みたいなことは日々いっぱいありますが、安田君とのこのチームに関しては、『一生懸命やる』ことにブレはないんです。だから、どうしたら面白くなるか、一生懸命考えるつもりです」と意気込みを語った。

公演は9月26日から10月2日まで京都・ロームシアター京都、8日から30日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で行われる。チケットの一般販売は8月21日にスタート。

安田章大コメント

綺麗ごとや建前ばかりの世にあって、福原さんの描く世界には嘘臭さがない。だからこそ毎回、そばにいて刺激し合いながら、福原さんの中に芽生えたメッセージをお客さんの心にも宿らせたいという思いを掻き立てられるんだと思います。

今回の舞台について話すなかで、福原さんには「ヤスには、何か重たいものを背負わせたいんだよね」と言われました。「昭和」という、色がごちゃ混ぜの、欲にまみれた時代をまっすぐに生きる主人公を演じることで、何か皆さんの心に刺さるものがあるといいなと思います。僕自身、嘘で固められた時間と時代をただやり過ごすより、「こいつ、痛いな」と思われてもいいから馬鹿正直に生きたい、ただの人、動物のようにありたいと願っていますから。

今回ご一緒する黒木華さんには、静かな燃える闘志を感じます。一瞬で火をつけることもできれば、消すこともできる、赤い炎を灯すこともできれば、青い炎を灯すこともできる。そんな彼女となら、芝居の中で面白く暴れられるんじゃないかなとワクワクしています。

黒木華コメント

舞台は映像作品と違って編集がない分、役者の自由度が高くその日その時によって、お客さんも巻き込んで変化していくので、その面白みは初舞台からずっと変わらず、今も私の中に在り続けています。今回の舞台も、今までやったことがないタイプの役ができるのではないかとワクワクしています。

ビジュアル撮影でお会いした安田さんは、「なんでもどんと来い」といった印象で、(まだ台本はありませんが)この兄妹の関係がどんなふうに描かれるとしても、信頼を持って演じられそうな気がします。

私は「昭和っぽい」と言われることが多いので、昭和とは?と苦手意識もありますが、稽古を通じて、単に懐古するというだけではなく、今、その時代の物語をやる大きな理由を見つけ、大事に演じていきたいと思っています。

福原充則コメント

今回は、これまでの2作の経験をいったん更地にして、安田君と僕、お互いに何をやりたいのか、今、何を考えているのかを話すところから企画をスタートさせました。

世の中にはびこる理不尽な出来事への立ち向かい方―。そんなテーマを堅苦しくなく、いかにエンタテインメントにするか。そして、ちゃんとお客さんに向き合いつつも、正面からではなく、突っ走る僕らの背中を見せて、後からついてきてもらえるような作品にしたいねって話をしたと思います。

安田君はフィクションに自分の本音を盛り込める人。今回もまだ隠している彼の本音、新しい顔を、役を通じて見せてもらえるはずです。また、黒木さん演じる妹役には、僕が初めて舞台上の彼女を観た時に感じた、噴火するような激しい印象を込めました。ちょっと複雑な兄妹の関係から、相手をどう尊重するか、もっと広くいえば人類愛を描くところにまで行きつけたらいいなと思っています。

「一生懸命やればいいってもんじゃないでしょ、大人なんだし」みたいなことは日々いっぱいありますが、安田君とのこのチームに関しては、「一生懸命やる」ことにブレはないんです。だから、どうしたら面白くなるか、一生懸命考えるつもりです。

この記事の画像(全1件)