中村吉右衛門の1周忌追善として「秀山祭」開催、演目に松本白鸚&中村歌六「松浦の太鼓」 (original) (raw)

「秀山祭九月大歌舞伎」が、9月4日から27日まで東京・歌舞伎座で上演される。

「秀山祭」は、初代中村吉右衛門の芸を顕彰しその功績をたたえるため、初代吉右衛門の俳名である“秀山”を冠し、2006年にスタートした公演。これまで、初代吉右衛門の当たり役を孫で養子の二代目中村吉右衛門が演じていた。今回は、昨年死去した二代目吉右衛門の1周忌追善として、ゆかりの演目が上演される。

第1部では、二代目吉右衛門が松貫四の筆名で構成・演出を手がけた「白鷺城異聞」に中村歌六が宮本武蔵役で出演。また松本幸四郎尾上松緑らによる「『菅原伝授手習鑑』寺子屋」も披露される。第2部には、松本白鸚が松浦鎮信、歌六が宝井其角、中村梅玉が大高源吾を勤める「松浦の太鼓」、幸四郎が佐野次郎左衛門 / 熊谷直実を演じる「『揚羽蝶繍姿』籠釣瓶花街酔醒 / 鈴ヶ森 / 熊谷陣屋」がラインナップ。なお「松浦の太鼓」では、劇中で追善口上が行われる。

第3部には「『仮名手本忠臣蔵』祇園一力茶屋の場」と、「昇龍哀別瀬戸内『藤戸』」が並び、「仮名手本忠臣蔵」では大星由良之助を片岡仁左衛門、寺岡平右衛門を市川海老蔵が勤める。「藤戸」は松が構成を手がけた作品で、母藤波 / 藤戸の悪龍として尾上菊之助が出演。チケットは8月14日10:00に発売される。

ステージナタリーでは、本日7月4日に歌舞伎座で開幕した「七月大歌舞伎」の特集を展開中。「當世流小栗判官」に出演する市川猿之助と市川笑也が、作品の見どころと“澤瀉屋の宙乗り”について語っている。

※澤瀉屋の「瀉」のつくりは、わかんむりが正式表記。

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