劇団時間制作「12人の淋しい親たち」小出恵介・須賀貴匡らが陪審員に (original) (raw)

劇団時間制作「12人の淋しい親たち」が、9月22日から10月2日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。

本作は「12人の怒れる男」にインスパイアされ、劇団時間制作の谷碧仁が脚本・演出を手がける作品。劇中では、請求陪審制が実験的に取り入れられている日本を舞台に、陪審員に選ばれた親たちが“3歳男児殺害事件”について話し合う様子が描かれる。出演者には小出恵介須賀貴匡のほか、ドロンズ石本富田麻帆太田将熙田中真琴、佐瀬弘幸、橘麦杉本有美佐々木道成織部典成岡本夏美が名を連ねた。

谷は「逃げも隠れもできない空間で、『親』という最強であり最弱な生物と、日本語という膨大な自己表現方法を前に、日々右往左往しております。どうもこの作品の前では、一切の誤魔化しも保身も使えず、丸裸にさせられます」「お客様ひとりひとりが、自分の恥ずかしいとか痛いとかを知って頂き、自分の事をもっと嫌いに、そしてもっと好きになれるようなそんな『演劇』にします」とコメントしている。

谷碧仁コメント

「12人の怒れる男」にインスパイアを受け、現在進行形で挑み続けている今作「12人の淋しい親たち」。

逃げも隠れもできない空間で、「親」という最強であり最弱な生物と、日本語という膨大な自己表現方法を前に、日々右往左往しております。どうもこの作品の前では、一切の誤魔化しも保身も使えず、丸裸にさせられます。

恥ずかしくて痛いです。嫌です、逃げ出したいです。

なのでさっさとひとりで創る事を諦めました。劇団員と、キャスト陣と、スタッフ陣と、そしてお客様とこの作品を創ろうと思いました。そうすれば、恥ずかしいのも痛いのもどうせ変わらないけど、少しは恥ずかしいのも痛いのもいいかなと思えます。そんな「演劇」になりそうです。

お客様ひとりひとりが、自分の恥ずかしいとか痛いとかを知って頂き、自分の事をもっと嫌いに、そしてもっと好きになれるようなそんな「演劇」にします。

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劇団時間制作 第25回本公演「12人の淋しい親たち」

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