K-BALLET Optoの2作品が公開リハ (original) (raw)
Bunkamura K-BALLET Opto「プティ・コレクション」の公開リハーサルが、本日8月22日に東京都内で行われた。
「プティ・コレクション」は9・10月に上演される、Kバレエカンパニーの公演。本作は新たに立ち上げられるプロジェクト・Bunkamura K-BALLET Optoの旗揚げ公演となる。Bunkamura K-BALLET Optoは、注目の振付家やアーティストといち早くコラボレートし、Kバレエカンパニーの新たなOpto(光)を生み出すことを目的としており、今回は3名の振付家による3つの“ダンス・ドラマ”が展開する。
公開リハーサルでは、メディ・ワレルスキー振付の「Petite Ceremonie(プティ・セレモニー)『“小さな儀式”〈アジア初演〉』」、渡辺レイ振付の「Petit Barroco(プティ・バロッコ)『“小さな真珠(ゆがんだ真珠)”〈世界初演〉』」が披露された。
2011年に発表されたワレルスキーによる「“小さな儀式”〈アジア初演〉」は、15名のダンサーたちがさまざまなフォーメーションを展開させながら、時に官能的に、時にダイナミックに乱舞する作品。無音で踊られる冒頭から、四角い箱を使用した力強いシーンまで、息もつかせぬ展開で観る者を引き込む。セリフや、ちょっとした芝居なども盛り込まれるユーモアあふれる作品だが、公開リハーサルでは、そんな多彩な作品だからこそ、出演者たちが高い集中力で作品に臨んでいる様子がうかがえた。
一方、「“小さな真珠(ゆがんだ真珠)”〈世界初演〉」では現代的なシーンの数々が繰り広げられる。本作では“バロックとジェンダー”をテーマに、“女性の解放された自己表現”が追求されており、女性が持つかわいらしさや美しさがフィーチャーされた。ヒールを履いた姿で登場するKバレエカンパニーの女性メンバーの面々がさまざまな表情、ダンスで魅せ、男性ダンサーと絡む様子は必見だ。
「プティ・コレクション」ではそのほか、森優貴振付の「Petite Maison(プティ・メゾン)『“小さな家”〈世界初演〉』」が予定されている。公演は9月30・10月1日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて。
Bunkamura K-BALLET Opto「プティ・コレクション」
2022年9月30日(金)・10月1日(土)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
「Petite Ceremonie(プティ・セレモニー)『“小さな儀式”〈アジア初演〉』」
振付:メディ・ワレルスキー
音楽:A.ヴィヴァルディ「四季」ほか
出演:堀内將平、山本雅也、小林美奈、成田紗弥、山田蘭、戸田梨紗子 ほかKバレエカンパニー
「Petite Maison(プティ・メゾン)『“小さな家”〈世界初演〉』」
振付:森優貴
音楽:S.ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」ほか
出演:日高世菜、杉野慧、栗山廉、吉田周平 ほかKバレエカンパニー
「Petit Barroco(プティ・バロッコ)『“小さな真珠(ゆがんだ真珠)”〈世界初演〉』」
振付:渡辺レイ
音楽:D.スカルラッティ=チャールズ・エイヴィンソン「合奏協奏曲 第5番 ニ短調」ほか
出演:飯島望未、石橋奨也 ほかKバレエカンパニー
※日高世菜の「高」ははしご高が正式表記。
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