丸山隆平主演、“赤堀流ピカレスクロマン”開幕 (original) (raw)

丸山隆平が人間の多面性を表現、“赤堀流ピカレスクロマン”「パラダイス」開幕

2022年10月7日 17:22 42

関ジャニ∞の丸山隆平が主演を務めるCOCOON PRODUCTION 2022「パラダイス」が、本日10月7日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕。これに先駆け、本日フォトコールと取材会が行われた。

赤堀雅秋が作・演出を手がける「パラダイス」は、詐欺グループのメンバーと周囲の人々を描く“赤堀流ピカレスクロマン”。2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。

フォトコールでは、丸山扮する詐欺グループのリーダー・梶浩一が実家を訪れる場面と、八嶋智人扮する詐欺グループのお目付役・辺見豪らが登場するシーンが公開された。実家のシーンでは、梶の家族を演じる梅沢昌代坂井真紀西岡徳馬がピリピリした雰囲気を漂わせながら、会話を繰り広げる。次の場面では詐欺グループの内紛が描かれ、丸山と八嶋が殺伐としたやり取りを披露した。丸山は、家族と共に過ごす梶を素朴そうな人物として立ち上げ、詐欺グループのリーダーとして暗躍する梶を粋がった演技で表現。1人の人間が持つ多面性を見事に体現した。

取材会には丸山と赤堀が出席。もともと赤堀の映像作品のファンだったという丸山は「赤堀さんの作品は、この世の中を生きる人が“今”を実感できて、普遍的な日常とは何かを考え直すきっかけになる作品が多い。一晩中、赤堀さんの作品の魅力を語りたいくらいですが、今日はこのあたりにしておきます!(笑)」と、憧れの作家の作品に出演できた喜びを明かす。報道陣から、丸山の印象を問われた赤堀が「正直、『ジャニーズの人か……』と斜に構えていたところがあるのですが(笑)、すごく素敵な俳優さんだと思います」と答えると、丸山は照れ臭そうにほほ笑んだ。

赤堀は2020年に本作が上演中止になったことに触れ、「2年前とは世の中の状況が大きく変わっている。詐欺グループという設定は変わってないのですが、自分なりに世相の変化を作品に反映させられたかなと思っています」とコメント。また、本作の内容に触れて、「喜劇と悲劇は表裏一体。自分自身としては喜劇のつもりで書いたのですが、笑いにはいろいろな種類があるので、全員が全員笑えるような芝居ではないかもしれません」としつつ、「普段あまり見たことのない丸山さんの表情が見られるのではないかと思います」と注目ポイントを挙げた。

最後に、本作の見どころを問われた丸山は「チケットを買ってくれた人だけ知る権利があると思うので、ぜひ劇場へ足を運んでいただけたら。『パラダイス』には、皆さんがなかなか目にすることがない世界が広がっていると思います。初体験のつもりで観に来てください。また、赤堀さんの作品が好きな方は隅から隅まで存分に楽しんでくださいね!」とアピールした。

公演は11月3日まで。

COCOON PRODUCTION 2022「パラダイス」

※西岡徳馬の「徳」は旧字が正式表記。

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