「レオポルトシュタット」開幕、演出・小川絵梨子は“「今」についての物語”と語る(舞台写真 / コメントあり) (original) (raw)

「レオポルトシュタット」開幕、演出・小川絵梨子は“「今」についての物語”と語る

2022年10月15日 11:00 5

新国立劇場 開場25周年記念公演「レオポルトシュタット」が本日10月15日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。

「レオポルトシュタット」はイギリスの劇作家トム・ストッパードの最新作。本作では戦争、革命、貧困、ナチスの支配、ホロコーストに直面した20世紀前半のオーストリアに生きたユダヤ人一族が描かれる。

上演に際し、演出を手がける新国立劇場の演劇芸術監督・小川絵梨子は「無事、開幕を迎えることができたことを大変に嬉しく思っております。この作品は、20世紀の幕開けから第二次世界大戦後までを舞台にしています。しかし、決して過去や歴史だけでなく、『今』についての物語だと思っております。『今』は常に過去や歴史と地続きであり、私たちの人生も歴史の一部として存在しています。現代でも繰り返し起き続ける凄惨で不合理な出来事も、遠くにあるものではなく、私たちの一部と言えるのだと思います。本作を楽しんでいただけましたら幸いです」とコメント。

出演者の浜中文一は「差別や迫害、戦争、貧困の時代といった重いテーマもありますが、あくまで家族の物語です。家族とジョークを言い合うなど楽しい時間もあります。家族のつながりや次の世代へのバトンタッチなど、お客様がいろんな視点から何かを感じ取っていただける作品になっていると思います。ぜひ観に来ていただけると嬉しいです」と語った。

公演は10月31日まで。

なおステージナタリーでは本作について、翻訳を手がけた広田敦郎と小川の対談を掲載している。

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新国立劇場 開場25周年記念公演「レオポルトシュタット」

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