【会見レポート】松竹新喜劇「新春お年玉公演」に向けて渋谷天外・藤山扇治郎・久本雅美が意気込み (original) (raw)

松竹新喜劇「新春お年玉公演」に向けて渋谷天外・藤山扇治郎・久本雅美が意気込み

2022年11月5日 19:30 6

「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」が来年1月2日から9日まで京都・南座で上演される。本日11月5日に出演者である渋谷天外藤山扇治郎久本雅美の取材会が行われた。

本公演ではAプロ「『裏町の友情』一幕&新春ご挨拶」とBプロ「『流れ星ひとつ』三場&新春ご挨拶」が回替わりで披露される。

茂林寺文福と舘直志が合作し、裏町にあるクリーニング屋と炭屋の店主の関係性を描く「裏町の友情」に出演する天外は、「日常でもあるような話を題材にしています。ご近所さん同士でけんかして、仲が悪くて……と、どこかで聞いたようなお話。でもその心の根っこあるのは友情で、人情芝居のルーツのひとつでもある」と説明。扇治郎も「何度もさせていただいていますし、とても印象深い演目です。夢の中で天外さんが(劇中の)倉橋役で出てくるくらい、思い入れが強いので、またやらせていただけるのがありがたいです」と語る。

また、舘作の「流れ星ひとつ」で、母を亡くし、家族の面倒を見てきた長女・千代子を演じる久本は、「女性の愛らしさや恋の切なさが表現されていて、女性目線で共感できるシーンがあります。そこをユーモアもありつつ、うまく表現できたらなと思います」と役作りについてコメントした。

今回演出を務める「裏町の友情」の野村尚平、「流れ星ひとつ」の堤泰之は、共に松竹新喜劇にとって初めての演出家となる。天外は「松竹新喜劇を次の世代につないでいかないとあかんという話になり、今回は(初めての演出の方に入ってもらい)新しい風を吹かそうと思っています」と経緯を明かした。

最後に、来年の干支・うさぎにかけて「来年、飛び越えたいこと」を問われると、「コロナで増えた体重を落として飛び跳ねたい!」(天外)、「松竹新喜劇で日本中を跳び回りたい」(扇治郎)、「むしろ誰でもいいので、私のところに飛び込んできてほしい」(久本)とそれぞれにエピソードを語り、和やかな雰囲気で取材会は終了した。

チケットの一般販売は11月27日10:00にスタート。

「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」

2023年1月2日(月・振)~9日(月・祝)
京都府 南座

Aプロ「『裏町の友情』一幕&新春ご挨拶」

合作:茂林寺文福、舘直志
演出:野村尚平

キャスト

クリーニング店店主 倉橋貞一:渋谷天外
貞一の息子 新治:藤山扇治郎
吾平の娘 妙子:千草明日翔
吾平の妻 お冬:夢ゆかり
宇部燃料店主人 宇部吾平:曽我廼家寛太郎
ほか

Bプロ「『流れ星ひとつ』三場&新春ご挨拶」

作:舘直志
演出:堤泰之

キャスト

長女 千代子:久本雅美
袋物師 小泉庄吉:曽我廼家八十吉
錦堂店員 小林:渋谷天笑
四女 とみ子:曽我廼家いろは
理髪店 斉藤:江口直彌
刺繍業 三村竹造:曽我廼家文童
ほか

全文を表示

舞台を求めて旅した夏、遠征先で出会った作品を紹介

美味しさの物差し