松本で魔法の夜を!益山貴司×ひびのこづえ×黒田育世の新作野外劇「テンペスト」(コメントあり) (original) (raw)

松本で魔法の夜を!益山貴司×ひびのこづえ×黒田育世の新作野外劇「テンペスト」

2022年12月16日 10:00 8

7月にまつもと市民芸術館 新作野外公演「テンペスト」の上演が決定した。

本公演は、シェイクスピアの「テンペスト」を益山貴司の演出、ひびのこづえの衣裳、黒田育世の振付で、まつもと市民芸術館のトップガーデン特設会場で立ち上げるというもの。なお、長野県出身の羽場裕一の出演が決定しているが、出演者オーディションも実施される。オーディションのエントリー受付は12月23日まで。詳細は劇場公式サイトで確認を。

上演に向けて益山は「この幾年か、辛いことが多かった世の中だったけれど、主人公、プロスペローが我が身を破滅させた者どもを赦したように、この作品で世界を赦し、新しい時代の幕開けを寿ぎたいと思うのです。私にとっても、劇団を解散し、二年ぶりの舞台演出。新しい演劇人生を、沙翁最後の作品『テンペスト』で華々しく、祝祭に満ち満ちた舞台でスタートさせたいと考えています! ファンタジーとマジカルに溢れた、『松本の魔法の夜』、ご期待ください!」とコメント。

羽場は高校時代の思い出を振り返りつつ「シェイクスピアのテンペスト。魔法を使い、人を幻惑し復讐を果たそうとしますが、最後はすべてを許し幸せになるというお話。この松本の地で作り上げていく中で、僕自身が魔法にかかり、あの頃の自分に会えるんじゃないか、大丈夫、君はとりあえず何とかやってるよと、言えるんじゃないかと思っています」と語った。

益山貴司コメント

まつもと市民芸術館の屋上庭園を一目見て、「ああ、ここは魔法の島だ!」と思えた時に、「テンペスト」の上演が決まったのでした。長い間波で洗われた石のような、柔らかい曲線を描く庭園を、松本の街の明かりが夜光虫のように取り囲む…シルエットとなった鳥たちがあがたの森へと帰っていく…。シェイクスピアでなくとも、マジックアワーの屋上庭園に立てば、誰だって詩人になれる。そんな素晴らしいロケーションで野外劇が上演できるなんて! しかも、私の大好きなこづえさんに育世さん、遠くから憧れていた羽場さんと言う「魔法使い」たちが集結してくれるこの幸せ! この幾年か、辛いことが多かった世の中だったけれど、主人公、プロスペローが我が身を破滅させた者どもを赦したように、この作品で世界を赦し、新しい時代の幕開けを寿ぎたいと思うのです。私にとっても、劇団を解散し、二年ぶりの舞台演出。新しい演劇人生を、沙翁最後の作品「テンペスト」で華々しく、祝祭に満ち満ちた舞台でスタートさせたいと考えています! ファンタジーとマジカルに溢れた、「松本の魔法の夜」、ご期待ください!

羽場裕一コメント

40数年前、高校生の僕は付き合っていた彼女と松本のケンタッキーフライドチキンにいました。僕は伊那市出身。彼女は中学校の同級生。そんな僕らがなぜ松本に行ったのかは覚えていないんです。覚えているのは、白いプラスチック製のバスケットに入ったフライドチキンとポテトフライ。当時の僕は成績も悪く、これからの進路、彼女との事、不安だらけの高校生でした。今回のお話をいただき、嬉しさと同時にあの頃の夢か幻か、希望も不安もごちゃまぜな、はっきりしない感じを思い出しています。

シェイクスピアのテンペスト。魔法を使い、人を幻惑し復讐を果たそうとしますが、最後はすべてを許し幸せになるというお話。

この松本の地で作り上げていく中で、僕自身が魔法にかかり、あの頃の自分に会えるんじゃないか、大丈夫、君はとりあえず何とかやってるよと、言えるんじゃないかと思っています。

まつもと市民芸術館 新作野外公演「テンペスト」

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