寺山修司×泉鏡花の“見世物オペラ”「草迷宮」 (original) (raw)

寺山修司×泉鏡花「草迷宮」全編呪術ロックの“見世物オペラ”、演劇実験室◎万有引力が上演

2023年1月23日 18:55 12

演劇実験室◎万有引力「手毬唄由来の実験幻想オペラ劇『草迷宮』ーここはどこの細道じゃー」が、2月3日から12日まで東京の座・高円寺1で上演される。

「草迷宮」は、寺山修司J・A・シーザーによる“見世物オペラ”3部作の1つで、寺山率いる天井棧敷が1978年に上演した第1作「身毒丸」に続く第2作。寺山が1978年に泉鏡花の同名小説の映画化として公開し、同年、J・A・シーザーのコンサートでは組曲として披露されたが、天井棧敷では舞台上演が行われていない「草迷宮」を、このたび演劇実験室◎万有引力がオペラ劇として立ち上げる。J・A・シーザーが演出・音楽・美術を担当する。

本作では、寺山の組曲用台本原稿から抽出された手毬唄を巡るエピソードが、全編“呪術ロック”を通じて展開。パーカッションとしても参加するJ・A・シーザーのほか、琵琶の川嶋信子と二十五箏 / 三味線の本間貴士、バイオリンの多治見智高ジーザスが演奏を担当。出演者には高田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、高橋優太、今村博、山田桜子、三俣遥河、内山日奈加、加藤一馬、飛田大輔、真夢、前田倫、小林香々、小寺絢、多賀名啓太、中野雄一朗、中野遼太、藤定知絵、丸茂三春のほか、歌唱録音として斎木智弥、小山由梨子、泉佳奈が名を連ねた。

なお一部日程では上演後にポストトークを実施。ゲストとして、5日には映画「草迷宮」で俳優デビューした三上博史、8日には都留文科大学文学部教授の野口哲也が登場する。

演劇実験室◎万有引力 第74回本公演「手毬唄由来の実験幻想オペラ劇『草迷宮』ーここはどこの細道じゃー」

2023年2月3日(金)~12(日)
東京都 座・高円寺1

原作:泉鏡花
台本:寺山修司(組曲用台本十九枚の原稿より)
演出・音楽・美術:J・A・シーザー
構成・共同演出:高田恵篤
演奏:J・A・シーザー(パーカッション)、川嶋信子(琵琶)、本間貴士(二十五絃筝 / 三味線)、多治見智高ジーザス(バイオリン)
歌唱録音:斎木智弥、小山由梨子、泉佳奈
出演:高田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、高橋優太、今村博、山田桜子、三俣遥河、内山日奈加 / 加藤一馬、飛田大輔、真夢、前田倫、小林香々 / 小寺絢、多賀名啓太、中野雄一朗、中野遼太、藤定知絵、丸茂三春

演劇実験室◎万有引力の「◎」はすべて中が●、高田恵篤と高橋優太の「高」ははしご高、今村博の「今」はひとやねにテが正式表記。
※初出時より、本文の人名表記を変更しました。

全文を表示

お腹は宇宙と繋がっている

老いのプレーパークの広がる輪と受け継がれるバトン