安田章大主演で「少女都市からの呼び声」上演 (original) (raw)

安田章大(関ジャニ∞)が主演を務めるTHEATER MILANO-Za オープニングシリーズ COCOON PRODUCTION 2023「少女都市からの呼び声」が、7・8月に東京と大阪で上演されることが決定した。

「少女都市からの呼び声」は、1969年に初演された唐十郎の戯曲「少女都市」を改作し、1985年に劇団状況劇場が上演した作品。その後、劇団状況劇場出身の金守珍が主宰する新宿梁山泊で上演され、国外でも評価を受けている作品だ。

今回は、金が演出を手がけ、東京・THEATER MILANO-Zaのオープニングシリーズを飾る。手術台に寝かされた田口という男は、妹の雪子を探しに夢の世界へと旅立ち……。田口役を安田が務め、雪子役で咲妃みゆが出演するほか、三宅弘城六平直政風間杜夫、金らがキャスティングされた。

安田は「今回初めて唐さんの作品と金さんの演出を経験するので、まずはそのバージンを楽しもうと思っています(笑) 一回経験してしまったら二回目はもうバージンじゃなくなんねんなと思うと、とてつもない嬉しさがありますし、同時に病みつきになってしまったらどうしようという不安があり、なんだか毒だなとも思います。嬉しい毒に出会えました! 僕が演じることによって田口というキャラクターがこういう見え方をするんだという新境地や新感覚を皆さんに届けられなければ、ここに立ってはいけないなという覚悟です。ぜひ期待値を上げて観に来てくださいとお伝えしておきます」と出演への意気込みを語った。

公演は7月9日から8月6日までTHEATER MILANO-Za、15日から22日まで大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールにて。チケットは東京公演分が6月10日、大阪公演分が7月9日のそれぞれ10:00に発売される。なお、6月には東京・花園神社境内 特設紫テントにて、金演出、風間、六平ら出演の新宿梁山泊 第74回公演「少女都市からの呼び声」が上演予定だ。安田のコメント全文、咲妃、三宅、風間、金のコメントは以下の通り。

安田章大コメント

唐さんの作品をテントで初めて観た時にカルチャーショックを受けたんです。言葉が美しく、独特の世界観ではあるけれどその言葉にはきらめきがあり、吸い込まれて、こんな世界が世にあっていいんだと思えたのが感覚的にあったので、その世界に飛び込ませていただけることは自身の芝居観も変わるでしょうし、お芝居の振り幅も大きく広がる気がしています。今回初めて唐さんの作品と金さんの演出を経験するので、まずはそのバージンを楽しもうと思っています(笑) 一回経験してしまったら二回目はもうバージンじゃなくなんねんなと思うと、とてつもない嬉しさがありますし、同時に病みつきになってしまったらどうしようという不安があり、なんだか毒だなとも思います。嬉しい毒に出会えました! 僕が演じることによって田口というキャラクターがこういう見え方をするんだという新境地や新感覚を皆さんに届けられなければ、ここに立ってはいけないなという覚悟です。ぜひ期待値を上げて観に来てくださいとお伝えしておきます。お客さんもキャストですから、一緒にステージを作るという気持ちを持っていただけたら幸せに思います。

咲妃みゆコメント

THEATER MILANO-Zaさんのオープニングシリーズに出演させていただくことを光栄に思っております。長年ストレートプレイに出演したいという夢を抱いていたので、今回のお話をいただいた時は、ついにその切符を手にすることができたんだという喜びと同時に、初のストレートプレイとしては大変私に課題を課してくれるであろう作品に巡り会うことができ、頑張るぞ!という気持ちです。これまで私が出演する舞台を楽しんでくださっていた方々には、また一味も二味も違う世界へお連れできることを楽しみにしています。そして、これまで唐さんの作品やアングラの世界を愛してこられたお客様には“ほうほう、面白い役者がやってきたか、お手並み拝見”と思っていただけるように、精一杯努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

三宅弘城コメント

演劇人として憧れを抱かずにはいられない唐作品、なんとなく自分とは縁がないんだろうなと勝手に思っておりました。マネージャーからこのお話を聞いた時は、もう嬉しくて「やります!是非やりたいです!」と食い気味に返事をしました。とはいえこの名作を演らせていただくとなると、やはり背筋がピンと伸びる思いでもあります。この作品を新宿で演れるという喜び、「ミラノ座(THEATER MILANO-Za)」というイイ名前の新劇場に立てる喜び、初めて金守珍さんの演出を受けられる喜び、魅力的なキャストの皆さんと新たな「少女都市からの呼び声」を作ることができたら、そして新たな世代にも唐作品の面白さを伝えられたらと思います。とにかく楽しみです。

風間杜夫コメント

「唐版 風の又三郎」「泥人魚」に続いて唐作品は3作目の参加となります。今回は、新宿梁山泊が主催する花園神社の野外テント公演、THEATER MILANO-Zaと、小屋が違う上演に連続して出演しますが、状況が違う中でどうこの作品が変わるのか、変わらないのか、両方出演できることはとても楽しみです。戯曲を読み込むのはまだこれからですが(笑)、僕がこの作品に出演するのは、唐さんの戯曲であり、金さんの演出だからやる、ただそれだけです。唐さんの作品は詩の世界を飛翔するような劇空間の中、時間と空間を自在に行き来して翻弄されながら、楽しんで演じることが出来るんです。そして金さんは状況劇場時代から唐作品を肌で感じて理解している人。難解ではありますが、金さんは誤読OKと言ってくれるし、その難解さを力業で演出していくのが魅力。金さんだからこそ唐さんの作品が出来ると思っています。花園神社で観るのも良し、観たら是非「THEATER MILANO-Za」で観て欲しい。同じものをTHEATER MILANO-Zaで観ないと完成しない! 是非両方お越しください。

金守珍コメント

演劇界に衝撃を与える、まさに革命的“事件”になると思いました。歌舞伎町に新劇場(THEATER MILANO-Za)が完成し、唐十郎の原点とも言える新宿ゴールデン街近くの花園神社と新劇場で、「少女都市からの呼び声」を2か月連続上演。演劇の力によって新宿が風俗の街から文化の街へと大きく変貌を遂げる、歴史的な第一歩となること間違いありません! 日本人は何処からきて何処へ行こうとしてるのか?アジアを侵略してまで築き上げた“満州帝国”とは何だったのか? 未だに彷徨う旧日本軍の連隊長の亡霊(風間杜夫)を通して、経済発展に猛進する日本のありようを問いながら、決して色あせない永遠の友情や“愛”の価値を描く、時空を超えたロマンあふれる作品です。お三人(安田章大、咲妃みゆ、三宅弘城)とも音楽のセンス、身体の切れも抜群で、唐ワールドの表現者としての資質は抜群です! 正に唐さんが提唱した“特権的肉体論”を体現できるスーパースター達。おかげで新しいイメージがどんどん湧き出し、新宿梁山泊・花園神社公演とはまったく異なる演出になり、自分でもワクワクしています! 演劇界の新しい時代に向かう船に共に乗り込み、“事件”ともいうべきこの作品の目撃者、共犯者になりませんか?

この記事の画像(全1件)

THEATER MILANO-Za オープニングシリーズ COCOON PRODUCTION 2023「少女都市からの呼び声」

※山崎真太の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

新宿梁山泊 第74回公演「少女都市からの呼び声」

2023年6月11日(日)~26日(月)
東京都 花園神社境内 特設紫テント

作:唐十郎
演出:金守珍
出演:風間杜夫、金守珍、六平直政、大鶴義丹水嶋カンナ、松田洋治、藤田佳昭、奥山ばらば、宮澤寿、山口拳生、柴野航輝、佐藤水香、若林美穂、紅日毬子、染谷知里、諸治蘭、本間美彩、河西茉祐、山田のぞみ、荒澤守、芳田遥、松本薫

全文を表示