片岡仁左衛門がいがみの権太に「六月大歌舞伎」 (original) (raw)

歌舞伎座新開場十周年「六月大歌舞伎」が6月3日から25日まで東京・歌舞伎座で上演される。

昼の部には「傾城反魂香」「児雷也」「夕顔棚」の3演目が並んだ。近松門左衛門が作劇、石川耕士が監修、市川猿翁が補綴・演出を手がける「傾城反魂香」では、浮世又平後に土佐又平光起役で市川中車、又平女房おとく役で市川猿之助、土佐将監光信役で中村歌六が出演。河竹黙阿弥作の「児雷也」では、児雷也実は尾形弘行役を中村芝翫、山賊夜叉五郎役を尾上松緑、妖婦越路実は綱手役を片岡孝太郎が勤める。川尻清譚作の「夕顔棚」では、婆役の尾上菊五郎と爺役の市川左團次が老夫婦に扮する。

夜の部では「義経千本桜」の三段目より木の実、小金吾討死、すし屋、四段目より川連法眼館が披露される。三段目には、いがみの権太役の片岡仁左衛門のほか、弥助実は三位中将維盛役の中村錦之助、若葉の内侍役の孝太郎、梶原平三景時役の坂東彌十郎、鮓屋弥左衛門役の歌六が登場。四段目では佐藤四郎兵衛忠信 / 佐藤忠信実は源九郎狐を松緑、源義経を中村時蔵、川連法眼を中村東蔵、静御前を中村魁春が勤める。

ステージナタリーでは、歌舞伎座で上演中の「鳳凰祭四月大歌舞伎」の特集を展開している。本特集では、昼の部「新・陰陽師」で安倍晴明役を勤める中村隼人が、晴明を祀る京都・晴明神社で、宮司から晴明像について話を聞いている。さらに蘆屋道満役を勤める市川猿之助が晴明神社に奉納した、出演者9名の扮装姿と絵馬も紹介している。

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歌舞伎座新開場十周年「六月大歌舞伎」

2023年6月3日(土)~25日(日)
東京都 歌舞伎座

昼の部

一、「三代猿之助四十八撰の内『傾城反魂香』土佐将監閑居の場 浮世又平住家の場 『戯場花名画彩色』」

二、「児雷也」

三、「夕顔棚」

夜の部

「『義経千本桜』木の実 小金吾討死 すし屋 川連法眼館」

作:竹田出雲、三好松洛、並木千柳

出演
〈木の実 小金吾討死 すし屋〉
いがみの権太:片岡仁左衛門
弥助実は三位中将維盛:中村錦之助
若葉の内侍:片岡孝太郎
梶原平三景時:坂東彌十郎
鮓屋弥左衛門:中村歌六

〈川連法眼館〉
佐藤四郎兵衛忠信 / 佐藤忠信実は源九郎狐:尾上松緑
源義経:中村時蔵
川連法眼:中村東蔵
静御前:中村魁春

※昼の部「夕顔棚」は「扇獅子」に演目が変更になりました。「扇獅子」には中村福助、中村壱太郎、坂東新悟、中村種之助、中村米吉、中村児太郎が芸者役で出演します。