ムニ新作長編「ことばにない」後編、レズビアンアイデンティティの物語が計8時間で完結 (original) (raw)

ムニ「ことばにない」後編が、11月9日から19日まで東京・こまばアゴラ劇場で上演される。

「ことばにない」は、宮崎玲奈が作・演出を手がける新作長編作品。作中では、レズビアンの女性を中心にした、女性4人の人生が描かれる。上演時間は前後編合わせて8時間弱におよび、昨年前編が上演された。

後編の上演に際し宮崎は、「『ことばにない』は4人の女性の物語であるのだけど、やっぱり、レズビアンアイデンティティの物語なんだ、と後編を執筆しながら強く思いました。そのために8時間弱を掛けたのだなと。クィアのキャラクターは物語終盤に死ぬことが多いと言われます。わたし自身も過去にそのことに疑問を持つことがありました。『ことばにない』は一人の女性の死からはじまり、女性であり、同性愛者である者たちが日本で生きていくことについての、現在形の集まりについての物語へと向かいます。後編では、普段は見えなくされている(前編の問題提起により可視化された)日本におけるジェンダー / セクシュアリティの呪いを『語る』ことからアクロバティックに解いていきます!」とコメントした。

後編には前編の出演者が全員続投し、石川朝日、浦田かもめ、黒澤多生、田島冴香豊島晴香、南風盛もえ、藤家矢麻刀、古川路、巻島みのりワタナベミノリ和田華子が出演する。後編の上演時間は休憩を含む約4時間30分。チケットの販売は8月1日12:00にスタート。

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