薮宏太13年ぶり「シー・ラヴズ・ミー」開幕 (original) (raw)

ミュージカル「シー・ラヴズ・ミー」が本日5月2日に東京・シアタークリエで開幕。それに先駆け、昨日1日に囲み取材が行われた。

1963年にアメリカ・ニューヨークで初演された本作は、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」のコンビ、ジェリー・ボックの作曲、シェルドン・ハーニックの作詞によるロマンティック・ミュージカル。ハンガリー・ブダペストの香水店で働くジョージと新人店員アマリアは犬猿の仲だった。ジョージがまだ見ぬ文通相手とのデートの店に向かうと、そこにいたのは……。今回は荻田浩一が翻訳・訳詞・演出を手がける。

囲み取材にはジョージ役の薮宏太Hey! Say! JUMP)、アマリア役の綺咲愛里が登壇。本作に13年ぶりに挑戦する薮は「長くお仕事を続けさせていただくと、同じ役に再び巡り合うというご褒美もあるんだなと。ジョージの感情と自分のお芝居の引き出しとして、13年間の人生がヒントになるなと思いながら、稽古に励みました」とコメント。13年前との違いについては「見た目も違いますし(笑)、表現の幅も広がったかなと思います」と語った。

綺咲は薮に対する印象を「目元がクシャっとなる笑顔がかわいい。失礼だったらごめんなさい!」と言い、稽古場での薮とのエピソードを披露した。

なお、劇場では薮をイメージして作られたオリジナル香水の香りを体感できるブースが登場するほか、一部出演者が観客に宛てた直筆手紙が展示される。薮は「その香りをかいで、『シー・ラヴズ・ミー』の世界にどっぷり漬かっていただけたら。僕をイメージして作った香りなので、その匂いに僕を感じていただいて……って自分で言ってて恥ずかしい(笑)」と照れた。また、手紙の魅力について聞かれると「文字を見て人柄を想像したり、字がうまい子がいたら気になってしまったり、字には人となりが現れるので、デジタルの活字より、伝わるものがあると思う」と薮。綺咲は「パワーやエネルギーが伝わるのは直筆ならではだなと、今回あらためて思いました」と答えた。

初演時に本作を観劇したA.B.C-Zのメンバーが今回も来るかと尋ねられた薮は「とっつー(戸塚祥太)や河合(郁人)ちゃんに『やるよ』って言ったら、河合ちゃんが『マジか!俺、絶対観に行くわ』って一番良い反応をしてくれて。いつもあまり僕の舞台に来てくれないんですけど、今回は河合ちゃんをはじめA.B.C-Zの皆には来てほしいな。13年前から関係性は変わっていないので、それを踏まえたうえで僕がステージ上でどう変わったのか、感想を聞きたいですね」と明かした。

また、13年前の上演では客席降りの演出があり、Hey! Say! JUMPの八乙女光に「ウインクをかましてやった」と言う薮。「すごく打たれたみたいで(笑)。今回は余計なことはしませんが、ウインクをかますくらいの気持ちでやりたいです」と意気込んだ。綺咲は「こんなにハッピーで気持ちが温かくなる作品に携われることが本当に幸せです。薮さんはじめ皆さんと楽しく公演ができたらなと思っています」と言い、取材を締めくくった。

上演時間は休憩ありの約2時間55分で、公演は5月30日まで。その後、6月3・4日に大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール、8日から10日まで愛知・御園座でも上演される。

ミュージカル「シー・ラヴズ・ミー」

2023年5月2日(火)~30日(火)
東京都 シアタークリエ

2023年6月3日(土)・4日(日)
大阪府 東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール

2023年6月8日(木)~10日(土)
愛知県 御園座

台本:ジョー・マスタロフ
作曲:ジェリー・ボック
作詞:シェルドン・ハーニック
翻訳・訳詞・演出:荻田浩一

出演

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