天下統一!舞台「キングダム」札幌で閉幕 (original) (raw)

三浦宏規・高野洸らが“天下統一”を達成!舞台「キングダム」札幌で閉幕

2023年5月13日 20:00 13

舞台「キングダム」が、5月11日に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruで千秋楽を迎えた。

「キングダム」は、2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載されている原泰久のマンガ。2月に開幕した舞台版では、脚本を藤沢文翁、演出を山田和也が担当し、春秋戦国時代の中国を舞台に、戦災孤児の少年・信と、のちの始皇帝となる若き王・嬴政が、史上初の中華統一を目指す物語が描かれた。

5月11日の昼公演では信役の三浦宏規、嬴政 / 漂役の牧島輝ら、夜公演では信役の高野洸、嬴政 / 漂役の小関裕太らが千秋楽を迎えた。昼公演のカーテンコールで牧島は「もうこの衣装を着ることも、この髪型をすることもないのかと思うとすごく寂しくて、この舞台を観られることもなくなるのが悲しいけれど、そう思えるのはこの作品とカンパニーを愛しているからだと改めて気付けた」と胸の内を明かし、「素敵な作品を作ることができて、人生の誇りの1つになりました」と感謝を口にする。

三浦は「ワークショップや、初めて稽古場にセットが入ったときなど、いろいろな光景が浮かんだ」と語り、共演者たちに「完走で良かったね!」と呼びかけ、千秋楽を迎えられた喜びをかみ締める。続けて三浦は「ひと足先に千秋楽で、本当に素敵な時間を過ごさせてもらいました。ラスト一戦、無事に届きますように」と夜公演のキャストたちにエールを送った。

夜公演のカーテンコールでは小関が「険しい公演でした。1回1回を生き抜くのがすごく大変な舞台で、その分生きがいがあって、毎日自分との闘いでした。みんなが集まって拳を挙げながら『俺たちの勝ちだ!』というセリフに向かっていく日々が終わってしまうと思うと、すごく寂しいです」と心境を述べ、「夢の中でまた台詞を言っているのではないかと思う。皆様の心の中に少しでもこの作品、このセリフたちが残ってくれたらうれしいです」と話す。

「うれしすぎて何を話していいか……」と言う高野は「宏規たちの昼公演を間近で観て、ホッとしたしうれしかった。でも夜公演では何があるかわからないという気持ちもあって」と打ち明ける。さらに高野は曇りから晴れた当日の天気になぞらえ「やっと晴れましたね!」と笑顔を浮かべ、「『キングダム』風に言うと、札幌天下統一を果たしました!」と声高らかに宣言。その後は昼公演を終えた三浦、牧島たちも舞台上に登場し、Wキャストの出演者たちが抱き合う中、拍手に包まれて公演は終了した。

なお千秋楽の様子はuP!!!とTELASAで配信されており、5月18日までアーカイブを視聴することができる。

舞台「キングダム」

2023年2月5日(日)~27日(月)※公演終了
東京都 帝国劇場

2023年3月12日(日)~19日(日)※公演終了
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2023年4月2日(日)~27日(木)※公演終了
福岡県 博多座

2023年5月6日(土)~11日(木)※公演終了
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru

原作:「キングダム」原泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:藤沢文翁
演出:山田和也
音楽:KOHTA YAMAMOTO

キャスト

※朴ろ美の「ろ」は王へんに路、芝崎郁久也の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
※鈴木大河は東京公演のみ出演。
※早乙女友貴は東京・大阪・福岡公演のみ出演し、北海道公演ではHAYATEが左慈役を務める。

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(c)原泰久/東宝演劇部