「リムジン」向井理・水川あさみら全キャスト続投 (original) (raw)
M&Oplaysプロデュース「リムジン」が、11月3日から26日まで東京・本多劇場で上演される。
これは、2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止になった倉持裕の新作。劇中では、主人公の男が自己保身のためについた1つの嘘を発端に、男とその妻が逃げ場のないところまで追い詰められていく様子が悲喜劇として描かれる。中止公演から全キャストが続投し、嘘を重ね、取り返しのつかない事態を招く主人公の男を向井理、その妻を水川あさみが演じる。そのほかの出演者には小松和重、青木さやか、宍戸美和公、田村健太郎、田口トモロヲが名を連ねた。
倉持は「もともと2020年に上演予定だったこの芝居は、ある夫婦がささやかな願望のために些細な嘘をつくところから始まるのだが、振り返ってみると、あの時仮に公演を強行したとしても、世界規模の問題が起きている中、『ささやか』だとか『些細』なことを扱ったドラマはウケなかった気がする。しかしこの三年の間に我々は、以前ならどうということのない些事に何度となく歓喜した。そうして『ささやか』で『些細』なものが再評価された今、この作品を発表することが楽しみでならない」とコメント。
向井は「2020年、コロナ元年に上演予定だった舞台『リムジン』が遂に上演されます。当時のコメントでも延期という言葉を使わせていただきましたが、長い延期期間でした。当時諦めざるをえなかった思いをバネに、今年上演できて良かったと思えるよう強く繊細に演じられればと思います。個人的にはよく観劇に行っていた下北沢の本多劇場。舞台に立つのは初めてです。心よりお待ちしております!」と語る。水川は「3年という延期期間を経て、いよいよ上演できる運びとなりました。当時はさまざまな人が、仕方ないの一言では済ませたくない悔しい思いを経験したでしょうし、私もその1人です。3年前の感覚とはきっと変わっているであろう私自身も、この舞台で何が知れるのか倉持さんと演者の皆さんと探りながら楽しみたいです。劇場でお待ちしております」と述べた。
本作は東京公演ののち、富山・愛知・熊本・福岡・広島・大阪を巡演する。東京公演のチケットの一般販売は9月2日にスタート。
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M&Oplaysプロデュース「リムジン」
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