水谷八重子・波乃久里子・渡辺えり「三婆」開幕 (original) (raw)
「三婆」が本日6月3日に東京・三越劇場で開幕した。これに先駆け昨日2日、公開ゲネプロが行われた。
有吉佐和子原作「三婆」は、金融業を営む武市家の主人が亡くなり、思いがけず奇妙な共同生活を送ることになった3人の“おばちゃま”たちを軸にした喜劇。今回は劇団新派の創立135年記念公演として、齋藤雅文が演出を担う。水谷八重子、波乃久里子、渡辺えりがそれぞれ、武市の妾・駒代役、本妻・松子役、実妹・タキ役で出演する。渡辺は劇団新派作品に初めて参加する。
開幕に際し、水谷は「再演の怖さって、前にやった物だから出来るんだって安心感からしくじるものですが、今回は、その上にコロナブランクがありますもの。もはや、初舞台同然、ガクガクでございます。初めて共演が叶う渡辺えりさんの『おタキ』さまと丁々発止と戦いたいと願うのですが、何しろ初舞台の私。長年の相棒『松子』の久里ちゃんの肩を借りて頑張りたいと思います。応援よろしくお願い致します」とコメント。
波乃は「初めて松子を演じた時はまだ松子より年齢が下でしたが、いつの間にか追い越しちゃって……今回は若返って演じます。(渡辺)えりさんにはずっと新派に出て!出て!とお願いしていましたが、念願叶ってやっとご一緒できます。なにしろえりさんのパワーがすごいので、負けないように頑張ります。お客様にもそのエネルギーをお届けし、元気になってお帰りいただけると嬉しいです」と観客に呼びかける。
渡辺は「騙された! 稽古場ではお婆さんの振りをして、舞台稽古で、大変身! 艶っぽい八重子さんと、少年のような久里子さん。若返ったお二人と共演させていただいて舞台上で、見入ってしまいます。個性的な新派の役者さんたちと初めての体験です。大丈夫か? 私! 頑張れ私! みんなで素敵な舞台を創りましょう!」と鼓舞した。
本作にはこのほか松本慎也、鴫原桂、上脇結友、田口守、只野操、矢野淳子、村岡ミヨ、児玉真二、市村新吾、久藤和子、桂佑輔、斉藤沙紀、春可直子、佐藤英樹が出演する。公演は6月25日まで。
新派百三十五年記念 六月新派喜劇公演「三婆」
2023年6月3日(土)~25日(日)
東京都 三越劇場
原作:有吉佐和子
脚本:小幡欣治
演出:齋藤雅文
キャスト
辰夫:松本慎也
お花:鴫原桂
山田和子:上脇結友
瀬戸重助:田口守
只野操、矢野淳子、村岡ミヨ、児玉真二、市村新吾、久藤和子、桂佑輔、斉藤沙紀、春可直子、佐藤英樹
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