「アカシアの雨が降る時」に竹下景子・鈴木福・松村武 (original) (raw)
「アカシアの雨が降る時」が10月から12月にかけて東京ほかで上演される。
鴻上尚史が作・演出を務める「アカシアの雨が降る時」は、2021年に初演された舞台作品。劇中では、3世代の登場人物たちが紡ぐ、時と記憶を巡る家族の物語が展開する。鴻上が再び演出を担う今回、出演者には竹下景子、鈴木福、松村武が名を連ねた。
倒れた桜庭香寿美(竹下)は息子の桜庭俊也(松村)と孫の木村陸(鈴木)が見守る中、目を覚ます。しかし、目覚めた香寿美は陸を自身の夫の名前、俊也をその父親の名前で呼び、自分は20歳の大学生だと思い込んでいた。俊也と陸は医師のアドバイスの元、香寿美の思い込みを否定しないように演技を続け、香寿美の青春時代を共に過ごすことになり……。
鴻上は本作の上演にあたり「魅力的な3人のキャストを迎えて今からワクワクしています。初演の『おばあちゃん』役だった久野綾希子さんへの感謝とリスペクトを胸に、魂込めて作品を作ろうと思っています」とコメント。演じる香寿美と同世代の竹下は「劇中に登場する歌もギャグも昨日のことのように記憶しています」と言い、「鴻上ワールドの中で、あの青春を生き直すことができたら。二十歳の私を、50年後の私の体を通してより鮮明に、そしてみずみずしく演じたいと思います」と意気込みを見せた。
公演は10月14日から22日まで東京・新国立劇場 小劇場、11月3日に兵庫・神戸朝日ホール、11日に石川・北國新聞赤羽ホール、17日に岩手・盛岡劇場 メインホール、19日に岩手・アンバーホール 小ホール、28・29日に愛媛・あかがねミュージアム、12月3日に大阪・すばるホール 2Fホールにて。鴻上・竹下・鈴木・松村のコメント全文は以下の通り。
鴻上尚史コメント
この作品は、過去と現在と未来を3世代の個性的な登場人物によって描き出す物語です。70年代の記憶に生きる「おばあちゃん」役は、竹下景子さんです。僕自身、青春時代から竹下さんの映画・テレビを見続けてきました。今回ご一緒できるのは本当に嬉しいです。現在を生きるビジネスマンの息子役には、村松武さんです。ものすごく上手い俳優さんです。そして、未来を生きる大学生の孫役は、子役時代から活躍を続ける鈴木福さんです。魅力的な3人のキャストを迎えて今からワクワクしています。初演の「おばあちゃん」役だった久野綾希子さんへの感謝とリスペクトを胸に、魂込めて作品を作ろうと思っています。
竹下景子コメント
「アカシアの雨が降る時」の主人公香寿美さんとは同世代。劇中に登場する歌もギャグも昨日のことのように記憶しています。違うのは社会の出来事に疎かったこと。演劇少女だった私にはベトナム戦争も安保もどこか遠い出来事でした。鴻上ワールドの中で、あの青春を生き直すことができたら。二十歳の私を、50年後の私の体を通してより鮮明に、そしてみずみずしく演じたいと思います。松村武さん、鈴木福さんとの共演も楽しみです。
鈴木福コメント
木村陸役を演じさせていただきます。鈴木福です。初めての3人でのお芝居。鴻上尚史さんの演出のもと、竹下さん、松村さんと、どのようなお芝居ができるのか今からワクワクしています。昨年、初めて立たせていただいた新国立劇場小劇場に戻ってこられることも、とても嬉しく思います。しっかりと稽古を経て、みなさんに素敵な作品を届けられるよう頑張ります!!
松村武コメント
初演に引き続き出演させていただくことになりました。いろんな思いに満ちた、個人的にも忘れ難い大切な作品となりました。新たなお二人の素晴らしい方々とともに、再びこの物語に臨めること、何かとても貴重な機会をいただいたと思っております。とにかく心して、観客の皆さんに丁寧にお届けしていけるよう頑張ります。
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「アカシアの雨が降る時」
2023年10月14日(土)~22日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
2023年11月3日(金・祝)
兵庫県 神戸朝日ホール
2023年11月11日(土)
石川県 北國新聞赤羽ホール
2023年11月17日(金)
岩手県 盛岡劇場 メインホール
2023年11月19日(日)
岩手県 アンバーホール 小ホール
2023年11月28日(火)・29日(水)
愛媛県 あかがねミュージアム
2023年12月3日(日)
大阪府 すばるホール 2Fホール
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