磯貝龍乎プロデュース「文豪メランコリー」開幕 (original) (raw)
「狂音文奏楽『文豪メランコリー』」が、本日6月29日に東京・六行会ホールで開幕した。
本公演は、磯貝龍乎が脚本・演出を務めるプロデュース公演の第2弾。劇中には、芥川龍之介や谷崎潤一郎といた文豪たちが登場し、語り継がれる彼らの“イメージ”に疑問を投げかけつつ、音楽に乗せて“本当の姿”を伝えるライブパフォーマンスが展開する。
芥川龍之介役の橋本真一は本作について「頭から最後まで全員がオンステージ。MCで会話を展開させながらパフォーマンスを見せていくライブ形式。なのにちゃんと演劇でもある」と語り、「この作品を組み上げる歯車の一つで在れる事を心から光栄に思っています」とコメント。
谷崎潤一郎役の校條拳太朗は「お話を頂いて本を読んだ時から、そうなる予感はしていましたが、稽古を重ねて作品が出来上がっていくにつれ、想像を遥かに超え、まるでアベンジャーズの一員になったかのような気持ちで、このメンバーの中に身を置けることがとても嬉しく思います」、太宰治役の反橋宗一郎は「最狂のLIVEが完成してました。皆さんの叫びお待ちしてます。俺たちの真実を押し付けられにきてください」とそれぞれ語った。
中原中也役の秋沢健太朗は「共演者さん達と『客席から観てみたい』と常々話していました、それくらい強烈な個性と個性とが混ざり合った作品に仕上がっていると思います」と出来栄えに自信をのぞかせる。夏目漱石役の前川優希は幼少期から小説が好きだったと言い、「文豪の名作も読んできましたが、この作品を経てから改めて読むと、全く違う形で愛せるようになると思います。存分に文豪たちの憂鬱を味わい尽くしてください」と思いを口にした。
また与謝野晶子役の中山永嗣は、普段アーティストやボイストレーナーとして活動している。中山は「稽古を終えて本当に全ての出演者関係者にリスペクトしかありません。みんなの気持ちのこもった素晴らしい舞台に仕上がりました。一緒に楽しみましょう!!」と観客にメッセージを送った。上演時間は約2時間。公演は7月9日まで行われる。