赤澤遼太郎らクオリティに自信、舞台「マッシュル」開幕 (original) (raw)
甲本一のマンガ「マッシュル-MASHLE-」(集英社)を原作とした「『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE」が、本日7月4日に東京・東京国際フォーラム ホールCで開幕。これに先駆け同日昼、初日会見と公開ゲネプロが行われた。
本公演では総合演出を松崎史也、演出を伊藤今人、脚本を亀田真二郎が担当。“筋肉×魔法×シュークリーム!”を掲げる本作では、魔法界を舞台に、魔法が使えないながらも、鍛え上げられた筋肉ですべてに立ち向かうマッシュ・バーンデッドを中心とした、“アブノーマル魔法ファンタジー”が展開する。
初日会見にはマッシュ役の赤澤遼太郎のほか、フィン・エイムズ役の広井雄士、ランス・クラウン役の石川凌雅、ドット・バレット役の山田ジェームス武、レモン・アーヴィン役の河内美里、アベル・ウォーカー役の笹森裕貴、そして伊藤が出席した。赤澤は「人間の持つ力で魔法を表現するのが、この舞台の魅力です。“筋肉の妖精”的な立ち位置で登場するマッスルズたちをはじめ、人間の力のみで表現する部分がたくさん」と明かす。
「『マッシュル・ザ・ミュージカル』と銘打っても過言ではないほど、舞台全体にダンスや歌があふれています」と本作を紹介するのは広井。もともと原作が大好きだという広井は「『マッシュル』の世界観が舞台上で表現されると、こんなに大きいパワーになるんだなと」と感慨を述べた。
石川は「物語の後半、寮同士の対決シーンが見どころ。特に攻撃を繰り出すときの、マッスルズとの連携プレーは目で追いたくなるはず」と話し、「筋肉と魔法の世界をじっくり体感してください。グラビオル!」とランスの呪文で自身のコメントを締めくくった。
山田が「どなたが演じているかわからないんですけど、ドット・バレット役の子がすごく素敵で……」と切り出すと、「それはあなただよ(笑)」と石川からツッコミが入る。さらに山田は「普段は『忙しいだろうな』と気を遣って、あまりほかの役者仲間を誘わないのですが、今回は『とにかく時間を作って、マジで観に来てくれ!』と伝えています。それくらい楽しい作品」と期待をあおった。
河内は冒頭のシーンに言及し、「照明や音楽も相まって、一気に引き込まれるような幕開け。そこから最後まで、舞台好きの人も原作好きの人も、『マッシュル』の世界観にどっぷり浸かれると思います」とアピールした。
笹森は「アベルの最強の呪文“ハーム・パペット”の表現が本当にすごい。とても迫力があって、(後ろを振り返るそぶりをして)こうやって自分も見ていたいくらい(笑)。ハーム・パペットの手を動かしてくださる方もいて、全員で一丸となって舞台を作るとはこういうことなんだなと、改めて演劇の力を感じました」と言葉に力を込める。
伊藤は、魔法や筋肉の力を舞台上で表現するにあたり、おのおの固有の武器を持つクリエイティブスタッフたちを集めたとし、「それをキャストたちが見事に体現してくれ、稽古を重ねるうちに奇跡のような座組だと感じました」と自信を語る。さらに「『週刊少年ジャンプ』での連載とテレビアニメ第1期が終了したタイミングで、舞台初日を迎えるのも奇跡的です」と笑顔を見せ、観客に向けて「2.5次元舞台の既成概念が、グーパンでブッ壊されるような新しいエンタテインメントです」と力強く呼びかけた。
最後に赤澤が「本読みの段階から、『この人と仕事したかった』という互いの思いが固く結ばれているのを感じました。キャストだけでなく、スタッフさんの原作愛が細部に宿った作品です。すごいクオリティなので、ぜひ劇場で一緒に体感してもらえたら。グーパンでがんばります!」と意気込んで、初日会見を締めくくった。
そのほか本作には、アビス・レイザー役の京典和玖、ワース・マドル役の中原弘貴、ラブ・キュート役の花奈澪、レグロ・バーンデッド役のウチクリ内倉、ブラッド・コールマン役の澤田拓郎、レイン・エイムズ役の佐々木喜英、ウォールバーグ・バイガン役の岡幸二郎らが出演する。上演時間は休憩含む約2時間40分。東京公演は7月11日までで、その後15日から17日まで兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeで上演される。
「『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE」
キャスト
マッスルズ
ケビン ほか:INFINITY TWIGGZ
マイク ほか:YOUNG UGLYFATE
トム ほか:GRIND
キム ほか:KAPI
ヤマダ ほか:YOUTA
(c)甲本 一/集英社 (c)「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE 製作委員会