「少女都市からの呼び声」開幕に安田章大が自信 (original) (raw)

安田章大(関ジャニ∞)が主演を務めるTHEATER MILANO-Za オープニングシリーズ COCOON PRODUCTION 2023「少女都市からの呼び声」が本日7月9日に開幕。それに先駆けて昨日、ゲネプロが行われた。

「少女都市からの呼び声」は、1969年に初演された唐十郎の戯曲「少女都市」を改作し、1985年に劇団状況劇場が上演した作品。その後、劇団状況劇場出身の金守珍が主宰する新宿梁山泊で上演され、国外でも評価を受けている。今回は、金が演出を手がけ、東京・THEATER MILANO-Zaのオープニングシリーズを飾る。

開幕に向けて安田は「表情を見てもらったら一番伝わると思いますけど、幸せですね(笑)。金さん、風間(杜夫)さんという先輩たちが受け継いでいる唐さんのエネルギーを、自分も受け継がなければならない年齢に至っていると思いますし、その流れをつなぐ中に入れたことがとても幸せだと思います」と出演への喜びを語る。

続けて風間は、作品の魅力について「唐戯曲は叙情性があり、一遍の詩のようなところがあります」と語り「その世界を見事に可視化してしまう金守珍の演出力に圧倒されますね」と話す。さらに9年前に親子役を演じて以来、“やっさん”と呼んでいるという安田については「ひと回りも二回りも大きくなって……」と目線を向けつつ「芝居に対する構え方がもう、素晴らしい成長で頼もしいです」と信頼を寄せた。

三宅弘城は「金さんの演出も含めて、唐ワールドの美しさや叙情性と、いい意味での“わけのわからなさ”を日々苦悶しながら楽しんでいました」と稽古を振り返り、役については「作品の中でも重要な役で、今までやったことのない役柄なので、やりがいがものすごくあります」と意欲を見せた。

ストレートプレイに初挑戦の咲妃みゆは「自分の中で課題がたくさんありましたが、どんどん唐十郎さんの魅力の虜になっていく自分が確実にいて、毎日ワクワクしながらお稽古させていただきました」と話す。安田については「もともとストイックな方という印象を持っていたんですけど、その印象はやはり変わりません。さらに目配り気配りが大変行き届いていらっしゃり、お人柄としてもすごく尊敬しています」と語った。

最後に安田が改めてあいさつ。「過去の大事なものは残しつつ、進化しながら変化していくことで文化は廃れず、語り継がれていくのかなと思うので、今回のスタートがスタート。皆さんに対しての僕たちの誠心誠意を受け止めてもらえたら。とにかく唐十郎さんの世界、金さんの演出の世界を楽しんでもらいたいです。今しか見られないものになっていると思いますので」と自信をのぞかせた。

東京公演は8月6日までTHEATER MILANO-Za、15日から22日まで大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールにて行われる。

THEATER MILANO-Za オープニングシリーズ COCOON PRODUCTION 2023「少女都市からの呼び声」

※山崎真太の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。