宝塚歌劇110周年の“前半”のラインナップ発表 (original) (raw)
「宝塚歌劇110周年概要発表会」が本日7月10日に兵庫・宝塚ホテルにて行われ、宝塚歌劇団の木場健之理事長、花組の柚香光、月組の月城かなと、雪組の彩風咲奈、星組の礼真琴、宙組の芹香斗亜が登壇した。なお彩風は東京公演に出演中のため、リモートで参加した。
会見では2024年前半の兵庫・宝塚大劇場公演、東京・東京宝塚劇場公演の演目と、110周年記念事業などの概要が発表された。アニバーサリーイヤーのトップバッターは、既報の通り星組「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)」「レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』」。大ヒット映画「RRR」を宝塚歌劇として生まれ変わらせる“ダンシング・インドロマン・ミュージカル”と、演出家・指田珠子の宝塚大劇場デビュー作が並ぶ。
続けて、小池修一郎の新作書き下ろしとなる、花組「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」が登場。ナチス・ドイツ占領下のパリで、レビューの灯を消すまいと立ち上がった1人のダンサーを主人公にした物語で、パリ解放に至る過程をドラマチックに描き出す。
3番目に登場するのは、月組「ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』」「レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』」。特殊な能力を持つが故に孤独を抱えている男女を描いた正塚晴彦の作・演出作と、宝塚歌劇110年にわたる歴史と伝統、そして新しい歴史の始まりを祝う中村一徳作・演出によるレビュー作品だ。なお本作にて第110期生が初舞台を踏む。
4番目は宙組「宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』」「ミュージカル『FINAL FANTASY XVI』」。宝塚歌劇の歴代の“日本物”作品から恋にまつわる名曲をセレクトし再構成した大野拓史によるレビューショーと、人気ロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの最新版を小柳奈穂子の脚本・演出で宝塚歌劇として立ち上がらせる。
2024年前半の最後を飾るのは雪組「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-」~池田理代子原作『ベルサイユのばら』」。宝塚歌劇を代表する本作の「フェルゼン編」が、初演から50周年となる節目に、宝塚大劇場に10年ぶりに登場する。
そのほか、110周年記念行事として、4月9日に「宝塚歌劇110周年記念式典」が宝塚大劇場、6月29・30日に「タカラヅカスペシャル2024」が宝塚大劇場、10月16日に「宝塚歌劇110周年記念大運動会」が大阪・大阪城ホールにて開催される。
会見では各組のトップスターがそれぞれに意気込みを語った。礼は「星組は、100周年に続き110周年も元日から大劇場の舞台に立たせていただきます。『RRR』は公開以来、今なお全世界で大ヒットしているインド映画。この作品を宝塚でどう上演するのか、谷先生と共に新たな舞台を作っていきたいです」と力強く語る。
柚香は「小池修一郎先生の書き下ろしということで、大変ありがたく、今から胸が高鳴っております」と出演の喜びを述べる。また「『アルカンシェル』は虹の意で、100周年のテーマが『虹の橋 渡りつづけて』でしたが、この作品が大きな虹をかけられるような作品にできたら」と意気込みを語る。
月城は110周年の節目に舞台に立てる喜びと感謝を述べつつ「お芝居は正塚先生の久しぶりの大劇場書き下ろし作品です。ショーでは初舞台生を迎えてお送りします。明るく爽やかな舞台をお届けできたら」と笑顔を見せた。
芹香も節目の年に舞台に立つ喜びと感謝を述べつつ、「常に挑戦を続け宝塚を思い続けてくださった先輩方、愛し続けてくださるお客様に感謝の気持ちを込めて、宙組一丸となってお届けします」と話した。
彩風は「先輩方が大切に受け継いできた、宝塚の財産である『ベルサイユのばら』に挑戦させていただきます」と緊張の面持ちで述べつつ、「愛とロマンをお届けできるよう、そしてまた、今の時代だからこそお届けできる『ベルサイユのばら』を、と思っております」と意気込んだ。
会見の後半で、記者から各組の魅力を尋ねられると、「月組は先輩方から受け継いできた“芝居の月組”という伝統があり、お芝居に対する熱い思いをみんな持っています。そこがアピールポイントであり、またこれからもずっと受け継いでいかないといけないところだと思います」(月城)、「宝塚歌劇は110周年ですが、宙組はまだ25周年を迎えたばかりの組ですので、宝塚の新たな魅力を引き出すべく、アグレッシブさと大胆さをアピールしてきたいと思います」(芹香)、「星組はここ数年はとてもパワーのいる作品をさせていただく機会が多く、“体育会系”と言っていただくこともありますが(笑)、1つのことに向かうパワーを感じますので、団結力をさらに高めていけたら」(礼)、「深々と降り積もる雪のようにコツコツと努力を積み重ね、真面目に芸と向き合うのが雪組の魅力ですが、その一方でアットホームさもあります。そんな厳しさと真面目さの両立が雪組のアピールポイントかなと思います」(彩風)とそれぞれに笑顔で語った。
なおチケットの一般前売りは、星組「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)」「レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』」の兵庫公演が12月9日、東京公演が来年1月28日、花組「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」の兵庫公演が1月20日、東京公演が3月10日、月組「ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』」「レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』」の兵庫公演が3月9日、東京公演が4月28日、宙組「宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』」「ミュージカル『FINAL FANTASY XVI』」の兵庫公演が4月27日、東京公演が6月9日、雪組「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-」~池田理代子原作『ベルサイユのばら』より~」の兵庫公演が6月15日、東京公演が7月28日にスタートする。
宝塚歌劇星組「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)」「レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』」
2024年1月1日(月・祝)~2月4日(日)
兵庫県 宝塚大劇場
2024年2月23日(金・祝)~4月6日(土)
東京都 東京宝塚劇場
「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~」
"RRR" Directed by S.S.Rajamouli and all related character and elements
(c)2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
脚本・演出:谷貴矢
「レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA』」
作・演出:指田珠子
出演:礼真琴、舞空瞳 ほか
宝塚歌劇花組「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」
2024年2月9日(金)~3月24日(日)
兵庫県 宝塚大劇場
2024年4月13日(土)~5月26日(日)
東京都 東京宝塚劇場
作・演出:小池修一郎
出演:柚香光、星風まどか ほか
宝塚歌劇月組「ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』」「レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』」
2024年3月29日(金)~5月12日(日)
兵庫県 宝塚大劇場
2024年6月1日(土)~7月7日(日)
東京都 東京宝塚劇場
「ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』」
作・演出:正塚晴彦
「レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』」
作・演出:中村一徳
出演:月城かなと、海乃美月 ほか
宝塚歌劇宙組「宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』」「ミュージカル『FINAL FANTASY XVI』」
2024年5月17日(金)~6月23日(日)
兵庫県 宝塚大劇場
2024年7月13日(土)~8月25日(日)
東京都 東京宝塚劇場
「宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』」
作・演出:大野拓史
「ミュージカル『FINAL FANTASY XVI』」
原作・協力:株式会社スクウェア・エニックス
脚本・演出:小柳奈穂子
出演:芹香斗亜、春乃さくら ほか
宝塚歌劇雪組「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-」~池田理代子原作『ベルサイユのばら』より~」
2024年7月6日(土)~8月11日(日・祝)
兵庫県 宝塚大劇場
2024年8月31日(土)~10月13日(日)
東京都 東京宝塚劇場
脚本・演出:植田神爾
演出:谷正純
出演:彩風咲奈、夢白あや ほか
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※2023年12月26日追記:星組「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)」「レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』」の初日は1月5日15:30開演回に変更になりました。花組「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」東京公演の初日は4月14日13:30開演回に変更になりました。「宝塚歌劇110周年記念式典」「タカラヅカスペシャル2024」「宝塚歌劇110周年記念大運動会」は中止になりました。
※2024年3月2日追記:花組「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」の3月2・3日公演は、出演者の体調不良により中止になりました。
※2024年3月3日追記:花組「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」の3月5日公演は複数の出演者に新型コロナウイルスの陽性が認められたため、中止になりました。