「こえかぶ」に向けて平田広明ら意欲 (original) (raw)

光り輝く宝物のような美しい体験に…「こえかぶ」に向けて平田広明ら意欲

2023年9月27日 18:00 2

「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~」の合同取材会が9月下旬に東京都内で行われ、脚本・演出を手がける岡本貴也、キャストの斎賀みつき立花慎之介平田広明吉野裕行が出席した。

「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎」は、現代語を交えて送るオリジナル歌舞伎朗読劇。その第2弾となる「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~」では、時代物の名作「仮名手本忠臣蔵」と河竹黙阿弥の代表作の1つ「雪暮夜入谷畦道」を12人の声優が朗読する。

岡本は「今回は1952年のラジオ番組を舞台として、歌舞伎の演目2つをその中に包みます。全編を通してさまざまな事件が起こります」と本作の構成を明かすと共に、「ベテランの声優たちが一堂に会し、声の技術や声色の魅力をふんだんに使って、目の前で歌舞伎を演じる。その様子を生で観られるということが、観客の皆様にとって光り輝く宝物のような美しい体験になるのではないかなと思っています」と作品にかける思いを述べる。

本公演では12人の声優が3組に分かれ、各公演に4人ずつ出演。斎賀は内田夕夜、高橋広樹、羽多野渉と10月7日公演に参加し、立花、平田、吉野は朴ろ美と共に9日公演に出演する。テレビでの特集放送を通じて、歌舞伎に触れたことがあるという斎賀は「『こえかぶ』を通して、歌舞伎を知らない初心者の方にもわかりやすく物語の魅力を知っていただけるように、作品作りのお手伝いができれば良いなと思っております」とコメント。

平田は「スーパー歌舞伎II ワンピース」を観劇したエピソードを明かしつつ、「僕自身、何度か歌舞伎を観に行っていますが、初めの頃は幕が開く前に筋書をきっちり読まないと物語がわからなかった。でも回数を重ねていくごとに、チラシの裏のあらすじだけで何となくわかるようになってきたり……と少しずつ物語を理解できるようになりました」と、自身と歌舞伎のつながりについて話す。

吉野は「僕は歌舞伎の知識がほぼゼロでして、過去に観たのも『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』を2回だけ、という初心者中の初心者。ただ、今回は歌舞伎そのものを演じるわけではないので、朗読劇としてこれからどのように仕上がっていくのか、楽しみにしています」と期待を込める。続く立花は「もともと日本舞踊をやっていたこともあり、古典芸能は好きなのですが、実は歌舞伎はあまり通ってきませんでした。僕自身もわからないことが多い世界ですので、観客の皆様も僕と一緒に歌舞伎を理解してもらえたらうれしいです」と呼びかけた。

最後に、観客へのメッセージを求められた平田は「『忠臣蔵』は歌舞伎だけではなく映画やドラマにもなっていて、すでに知っている方も多い作品ですので、(歌舞伎の)入り口としてとても良いと思います。歌舞伎にはまだまだ多くの演目がありますので、この先も『こえかぶ』が続いてくれたら」と展望を語り、立花は「チームが変わると、同じ台本でもまったく違うものに仕上がるということが朗読劇の面白さの1つですので、日替わりの3チームすべてを楽しんでもらえたら幸いです」と見どころを明かした。

「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~」の公演は、10月7日から9日まで東京・草月ホールにて。なお8日公演には置鮎龍太郎、甲斐田ゆき、諏訪部順一、福山潤が出演する。

「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~」

2023年10月7日(土)~9日(月・祝)
東京都 草月ホール

脚本・演出:岡本貴也
「こえかぶ」アンバサダー:中村鷹之資

出演

10月7日公演:内田夕夜、斎賀みつき、高橋広樹、羽多野渉
10月8日公演:置鮎龍太郎、甲斐田ゆき、諏訪部順一、福山潤
10月9日公演:立花慎之介、朴ろ美、平田広明吉野裕行

※朴ろ美の「ろ」は王へんに路が正式表記。

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