unratoで松田正隆「月の岬」を上演 (original) (raw)

unrato#11「月の岬」が、来年2月23日から3月3日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。

これは、松田正隆の戯曲「月の岬」を、大河内直子の演出で立ち上げるもの。「月の岬」は1997年に初演された作品で、同年に読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した。劇中では、1980年代の長崎の離島を舞台に、とある一家の姿が描かれる。平岡家の居間では、長女の佐和子と次女の和美が、長男・信夫の結婚式に出かける支度をしていた。そこにさまざまな人が訪ねてきて……。出演者には、陳内将梅田彩佳谷口あかり石田佳央田野聖子岡田正奥田一平、松平春香、山中志歩赤名竜乃介、天野旭陽、真弓、金子琉奈が名を連ねた。

上演に向け、陳内は「松田正隆さんが1990年代に生みだされた今作は長崎の離島が舞台なのも加味してか、天草出身の私には不思議なほどにすんなりと馴染みました」「いい意味でこの戯曲は輪郭がぼやけている部分がありますので、だからこそ、丁寧で繊細な表現を日々追求しようと思います」とコメントした。

梅田は「個人的になのですが、ストレートプレイに出演させて頂くのはとても久しぶりです!台本を読ませて頂き、とても繊細で大切に触らないと壊れてしまいそうな世界にとても惹かれました。そして、とても難しそうと思いました」「新しい自分に絶対出会えると思うので、真正面から直子にぶつかっていこうと思います」、谷口は「戯曲の中では何があったのか『事実』が明示されていないことも多く、その空白をどう埋めていくかで何十通りもの『月の岬』ができそうな気がしています。まるで私たちの日常そのもの。事実は一つ、解釈は無限。この作品を埋めていく過程も、観劇されたお客様がどう受け取られるのかも、全てを楽しみに、丁寧に向き合っていきたい」と思いを述べた。

チケットの一般販売は、来年1月13日にスタート。

陳内将コメント

この度、「月の岬」にて平岡信夫役を務めさせて頂きます。陳内将です。

プロデューサーと戯曲を読み漁っていた際、幾つか読み終えて、『月の岬』と出会いました。

松田正隆さんが1990年代に生みだされた今作は長崎の離島が舞台なのも加味してか、天草出身の私には不思議なほどにすんなりと馴染みました。

「月の岬」を読了した瞬間、戯曲漁りの旅も同時に終わりました。

この作品の中で生きたい。

その気持ちが強く掻き立てられたのを覚えています。

いい意味でこの戯曲は輪郭がぼやけている部分がありますので、だからこそ、丁寧で繊細な表現を日々追求しようと思います。

稽古も、本番もとても楽しみにしています。

梅田彩佳コメント

「月の岬」に出演致します、直子役の梅田彩佳です。

今回出演できる事、とても嬉しく思っています。

個人的になのですが、ストレートプレイに出演させて頂くのはとても久しぶりです!

台本を読ませて頂き、とても繊細で大切に触らないと壊れてしまいそうな世界にとても惹かれました。

そして、とても難しそうと思いました。(ひゃーーー!!)笑

今からお稽古がとても楽しみです。

新しい自分に絶対出会えると思うので、真正面から直子にぶつかっていこうと思います。

よろしくお願い致します。

谷口あかりコメント

今回お話をいただいた時に、生まれ故郷である「長崎」が舞台と知ってご縁を感じずにはいれませんでした。とはいえ、東京育ちで長崎弁は話せないので、新たなチャレンジも楽しみながら作品作りに挑みたいと思います。

戯曲の中では何があったのか「事実」が明示されていないことも多く、その空白をどう埋めていくかで何十通りもの「月の岬」ができそうな気がしています。まるで私たちの日常そのもの。事実は一つ、解釈は無限。この作品を埋めていく過程も、観劇されたお客様がどう受け取られるのかも、全てを楽しみに、丁寧に向き合っていきたいと思います。