【会見レポート】“座長”木村慧人は「とにかく良いヤツ」と阿部顕嵐、「BREAK FREE STARS」開幕(舞台写真あり) (original) (raw)

植木豪が演出を手がける「BREAK FREE STARS」が本日10月23日に東京・IHIステージアラウンド東京で開幕した。これに先駆け同日昼に初日会見が行われ、キャストの木村慧人FANTASTICS)、阿部顕嵐高橋駿一松田昇大が登壇した。

本作は、植木が世界最大級の演劇祭「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」にて、THE ASIAN ARTS AWARDのBEST PERFORMANCE賞を受賞した「BREAK FREE」を原作にした“ダンスパフォーマンスステージ”。作中では、ヒップホップを禁じられた街・ニューシティで、監獄に囚われたヒップホップスターたちと、それを取り締まる刑務官たちの対立と葛藤が、ダンス、ラップ、アクロバット、バスケットボール、ダブルダッチなどで描かれる。

舞台初主演となるアース役の木村は「アースはニューシティのカリスマ的ダンサー。僕が普段から憧れているダンサーさんもいらっしゃる中で、ダンスで負けないように、アースの色で染められるようにがんばりました。豪さんから『アースは“正義”。明るく前向きで、みんながついていく存在』と聞いたので、それを意識しています」と語る。

会見では、“座長”である木村の印象について阿部、高橋、松田が語る場面も。松田は「今朝、グループLINEで『初日よろしくお願いします』という内容の丁寧なメッセージを送ってきてくれて、『座長、カッコいいな』と思った」というエピソードを披露。高橋は「稽古場で僕らが疲れたなというときも、慧はすごく良い笑顔で迎えてくれた」と振り返る。阿部は木村のことを「とにかく良いヤツ」と称し、「慧のためにがんばろうと思わせられる」と言葉に力を込めた。

ソーマ刑務官役の阿部は「これまでは反体制側のキャラクターを演じることが多く、権力側の人間を演じるのは今回が初めて。自分の演技の幅が広がりました」と話す。また、司会から稽古で大変だったことはあるかと問われると、阿部は「僕ら刑務官チームは踊らないので、ダンサーチームがうらやましい。踊れないことが“大変”です」とおちゃめに回答しつつ、本編外にダンスシーンがあることをアピールした。

アースと同じくダンサーのデューク役の松田は「振付がとにかく難しかった」と吐露し、「振り覚えに2週間くらいかかりました」と明かす。また松田は、稽古場で一番印象的だったこととして「稽古後に行われていた長時間の自主練。自分の出番とは関係なく、みんなで一緒になって練習していた」と振り返った。

クガ刑務局長役の高橋も、稽古場の様子について「今回のカンパニーには各ジャンルのスペシャリストが集まったので、みんなで教わっていたよね」と同意。また高橋は「ありがたいことに、僕が昔から続けているダブルダッチを演目に入れていただいた。みんなそれぞれ覚えることがたくさんある中で、さらに覚えてもらうのは大変でしたが、楽しかったです」と充足感を語った。

最後に1人ひとりが開幕に向けて意気込みを述べた。松田は「とにかく激しい舞台なのでケガなくやり切れたら。お客様の目が足りなくなるくらい、たくさんのエンタテインメントが詰まっている作品なので、すべてを全力で出し切ります」、高橋は「僕らの楽しむ姿を観て、お客様にも楽しんでもらえるように一生懸命がんばります」とコメント。阿部は「舞台機構や映像が使われますが、僕らの身体表現はそれに負けないぐらいの迫力です。生で感じてもらえたら」、木村は「ダンスも芝居もとにかく熱量がすごい作品です。チーム一丸となってがんばります」とアピールし、会見を締めくくった。

上演時間は約1時間30分。公演は11月5日まで。なお本日10月23日18:00開演回には、キャストの宇佐卓真とKIMUTAKUが体調不良により出演を取りやめ、代役として植木、冨田昌則が出演する。明日24日以降の公演については、公式サイトおよび公式Xにて改めてアナウンスされる。

(c)『BREAK FREE STARS』製作委員会