チーズtheater、映画化記念し「川辺市子のために」 (original) (raw)

チーズtheater 第8回本公演「川辺市子のために」が、2月3日から12日まで東京・サンモールスタジオで上演される。

戸田彬弘が作・演出を手がけた「川辺市子のために」は、2015年に同劇団の旗揚げ公演として初演され、サンモールスタジオ選定賞の最優秀脚本賞を受賞した作品。今年、杉咲花の主演、戸田の監督で映画化され、今回の上演は、その映画化を記念し行われるもの。作中では、無戸籍児として育った市子をめぐる物語が描かれる。市子役を大浦千佳が務めるほか、出演者にはサトウヒロキ平井珠生、花村柚祈、植田慎一郎朝田淳弥きばほのか奥田努田山由起寺十吾が名を連ねた。

初演から再演と、これまで繰り返し市子役を演じてきた大浦は「2018年上演時に、無戸籍の当事者の方に舞台を観ていただく機会がありました。終演後に、『私たちのことを、取り上げてくれてありがとう』と言っていただいたことは、今でも忘れません。今回、川辺市子役をやらせていただくことは、正直、辛く不安で恐いです。でも観てくだった方々が、何かを感じ取って、何かを想うことがあれば、それは川辺市子が広まることであり、社会の歪みを問えることだと願っています。是非、劇場で“川辺市子”を目撃してください」とコメントした。

戸田は「劇団としても個人としても、それに演劇としても映画としても代表作となった「川辺市子のために」を再演出来ること、非常に嬉しくもあり、緊張もしています。映画化するにあたり、戯曲を見つめ直しブラッシュアップしました。ただ、それは映画という媒体に特化する為でもありました。演劇はまた違う作品です。素晴らしい演劇体験を提供できるように、仲間と共に稽古をしていけたらと意気込んでいます。是非、映画も演劇も両方楽しんでください」と思いを述べた。

大浦千佳 コメント

劇団チーズtheaterの代表作であり、劇団化のきっかけにもなった舞台「川辺市子のために」。

今年、映画「市子」が公開され、たくさんの方に“川辺市子”という人物が広まっています。2018年上演時に、無戸籍の当事者の方に舞台を観ていただく機会がありました。終演後に、「私たちのことを、取り上げてくれてありがとう」と言っていただいたことは、今でも忘れません。

今回、川辺市子役をやらせていただくことは、正直、辛く不安で恐いです。でも観てくだった方々が、何かを感じ取って、何かを想うことがあれば、それは川辺市子が広まることであり、社会の歪みを問えることだと願っています。是非、劇場で“川辺市子”を目撃してください。劇場でお待ちしております。

戸田彬弘 コメント

自分のオリジナル戯曲である本作が、自分の手によって、杉咲花さんを筆頭に素晴らしいキャスト達によって映画化されました。

そんな劇団としても個人としても、それに演劇としても映画としても代表作となった「川辺市子のために」を再演出来ること、非常に嬉しくもあり、緊張もしています。

映画化するにあたり、戯曲を見つめ直しブラッシュアップしました。

ただ、それは映画という媒体に特化する為でもありました。演劇はまた違う作品です。

素晴らしい演劇体験を提供できるように、仲間と共に稽古をしていけたらと意気込んでいます。是非、映画も演劇も両方楽しんでください。お待ちしています。

チーズtheater 第8回本公演「川辺市子のために」

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