2カ月超のミュージカル「SMOKE」開幕 (original) (raw)
ミュージカル「SMOKE」が昨日1月23日に東京・浅草九劇で開幕した。
「SMOKE」は、「ルードヴィヒ」「once upon a time in海雲台」などの作品を手がけるチュ・ジョンファとホ・スヒョンの夫婦がそれぞれ脚本・演出と楽曲を務め、2016年に韓国で初演したミュージカル。満26歳で没した詩人・李箱(イ・サン)の詩に着想を得て制作された本作では、詩を書く影のある男性・超(チョ)、海を夢見る純粋な青年・海(ヘ)、心をのぞく女性・紅(ホン)の物語が展開する。超と海は、海に行く資金を得るため、三越デパートの令嬢とされる紅を誘拐するが……。
日本で5度目となる今回の上演版では、チュが自ら演出を担当。超役を大山真志、戸井勝海、石井一彰、山田元、秋沢健太朗、海役を日野真一郎(LE VELVETS)、風間由次郎、石川新太、LEI'OH、紅役を加藤梨里香、入絵加奈子、MARIA-Eが回替わりで演じ、計55通りの組み合わせで上演される。
初日公演には、日本初演キャストである大山と日野、本作初参加となる加藤が出演した。初日を終え、大山は「心から楽しんでくださっているお客様の様子が伝わってうれしくなりました」と述べ、チュとの創作を「原作者ご本人と対話でき、役人物の解像度が上がったことで、優しい超に仕上がりました」と振り返る。約5年ぶりに本作に出演する日野は「ただいま!」とあいさつ。また日野はチュからの「壮絶さが欲しい」というリクエストに応えようとしたところ、やり過ぎてしまったエピソードを披露し、「そこから削ぎ落としながらも、強い怒り、悲しみ、憎しみ、そして愛をしのばせました」と語った。
上演時間は約1時間40分。公演は3月31日まで行われる。