安田章大主演「あのよこのよ」スタート (original) (raw)

「あのよこのよ」開幕、安田章大「頭を空っぽにしていただける時間を提供出来たら」

2024年4月8日 4:00 17

安田章大が主演を務める「PARCO PRODUCE 2024『あのよこのよ』」が本日4月8日に東京・PARCO劇場にて開幕。初日に先駆けて昨日7日、ゲネプロが行われた。

青木豪が作・演出を担う新作「あのよこのよ」は、明治初期の人々が、先行き不透明なご時世に戸惑いさまよう様子を描く“痛快時代劇”。浮世絵師・刺爪秋斎(安田)は、新政府を批判したとして番屋に入れられていたが、初犯ということもあり解放され、迎えに来た弟の喜三郎と居酒屋で宴を開いていた。居酒屋に居合わせた、未来を見る能力があるという常連・フサに占ってもらうと、秋斎は「女に出会う」と告げられ……。

開幕に際し、青木は「今回安田くんに演じてもらう秋斎という役は、安田くん自身がもつ、周りを翻弄して自分のペースに巻き込んでいく部分を誇張して描きました。秋斎はせっかちですが、安田くんはおっとりと自分のペースに巻き込んでいく印象です」とコメント。そして「お芝居はやっぱりお客さんに育てられてどんどん良くなるものなので、始まってお客さんの笑い声に支えられてどんどん芝居が進化していけばいいなと思っています。お楽しみに」と語る。

安田は「コロナ禍を経て、いま改めて演劇というものが皆様の心に近づいてきている時代になれたのかなと思いますので、ただただ劇場に来ていただいて、席に座って、頭を空っぽにしていただける時間を提供出来たらなと思い、今回はみんなで力を合わせてエンターテインメントを作った次第です」と述べ、「この世界を楽しんでもらうためにみんなで一緒に空気を作っていくという部分が演劇の楽しいところで、現場で起きているリアルな状況をぜひ皆さんの五感を使って感じに来ていただけたらと思います。なのに、エンターテインメント。そこが楽しいと思います。ぜひお越しください」と観客にメッセージを送った。

また潤花が「私が演じるミツはいろいろなことを考えながらも生きる情熱にあふれた魅力的な女性で、このような役は初めてだなと感じています。いろいろなミツの表情がある中で、安田さんが演じる秋斎との二人の場面では、秋斎に引っ張ってもらって良い意味で力が入っていないので、そぎ落とされた本心の部分が出ています。私自身も共鳴し合えるようにしたいなと思いながら役を生きています」と役への思いを語ると、中村梅雀も「私は今まで舞台でもやったことのない種類の役を演じております。しょっぱなから奇想天外、予想をはるかに裏切る登場の仕方をしますので、その後もえー!というものを魅せられるのではないかと思います。本当にお客様の反応が楽しみです」と続く。さらに「安田くんは座長としてみんなの一体感を高めてくれますし、繊細にいろいろなことを感じ反応しながらもつぶさに意見するのではなくて、何とかする為の空気を作っていってくれました」と話した。

上演時間は約1時間50分、東京公演は4月29日まで。本作はその後、5月3日から10日まで大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールでも上演される。

PARCO PRODUCE 2024「あのよこのよ」

2024年4月8日(月)~29日(月・祝) ※公演終了
東京都 PARCO劇場

2024年5月3日(金)~10日(金) ※公演終了
大阪府 東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール

スタッフ

作・演出:青木豪

出演

安田章大 / 潤花 / 池谷のぶえ / 落合モトキ / 大窪人衛 / 村木仁 / 南誉士広 / 三浦拓真 / 市川しんぺー / 中村梅雀

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