藤田俊太郎演出「リア王の悲劇」に木場勝己ら (original) (raw)

木場勝己が“75才を目前にしての大暴れ!”、藤田俊太郎演出「リア王の悲劇」キャスト発表

2024年4月23日 12:00 9

藤田俊太郎が演出する「KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『リア王の悲劇』」の全キャストが発表された。

ウィリアム・シェイクスピア作「リア王」には、クォート版「リア王の物語」と、フォーリオ版「リア王の悲劇」があり、2つの折衷版が「リア王」として上演され続けてきた。今回は、河合祥一郎の新訳によるフォーリオ版が上演される。

タイトルロールを務めるのは木場勝己。リア王の家臣で、裏切りの果てに苦悩するグロスター伯爵を伊原剛志が演じる。そのほかのキャストには、水夏希森尾舞土井ケイト石母田史朗章平原田真絢新川將人二反田雅澄塚本幸男が名を連ねた。

出演決定に際して、木場は「75才を目前にしての大暴れ! これまで誰も観たことのないリア王をご覧に入れたいと、無謀な夢を見ております」と抱負を述べ、伊原は「グロスター伯爵という役を通してシェイクスピアの世界を存分に楽しんでいきたいと思います」と意気込みを語った。

公演は9月中旬から10月上旬にかけて、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール内特設会場で行われ、チケットの一般販売は7月に開始予定。なお本作は、KAAT神奈川芸術劇場2024年度メインシーズン“某(なにがし)”の上演演目にラインナップされている。

木場勝己コメント

私は、決してシェイクスピア俳優ではありませんが、1988年「丘の上のハムレットの馬鹿」に出演したのを皮切りに、「オセロー」「マクベス」「ヘンリー六世」等々、多くのシェイクスピア作品に出演させて頂きました。更にまた、秘法零番館最終公演「ひまわり」では、リア王の台詞を時々口にするアルバイトの父親でした。そして……1993年セゾン劇場公演の「リア王」では道化だった私が、今回は、「リア王の悲劇」のリア王に挑戦することになったというわけです。

75才を目前にしての大暴れ!

これまで誰も観たことのないリア王をご覧に入れたいと、無謀な夢を見ております。

伊原剛志コメント

実はシェイクスピア作品は20代前半の時に出演したロミオとジュリエットのパリス伯爵以来。

シェイクスピア作品は何だか難しいと思ってましたがようやく今の年齢になってシェイクスピアの台詞が少し身体に通ってくる様になったように感じます。

今回のグロスター伯爵という役を通してシェイクスピアの世界を存分に楽しんでいきたいと思います。

この記事の画像(全2件)