【公演 / 会見レポート】東京で触れたエンタメのエネルギーを昇華、城田優プロデュース「TOKYO」開幕(舞台写真あり) (original) (raw)

城田優がプロデュースするエンタテインメントショー「TOKYO~the city of music and love~」が、昨日5月14日に東京・東急シアターオーブで開幕。これに先駆け、ゲネプロと囲み取材が同日に行われた。

「TOKYO~the city of music and love~」は、“東京”の魅力を世界に発信するために立ち上げられたプロジェクト。城田と金谷かほりが演出を手がける本公演には、城田、音楽監督を務めるSWEEP、ペルピンズのRIOSKE、吉田広大Rainy。、FYURA PROJECTのyuzuがシンガーとして出演するほか、原田薫大村俊介碓井菜央、BOXER、高村月がダンサーとして参加する。また、miwa、鷲尾伶菜、島津亜矢が日替わりスペシャルゲストとして登場。本日のゲネプロにはmiwaが参加した。

ゲネプロがスタートすると雑踏の音が流れ、舞台上に設置された巨大なパネルに、城田が渋谷の街を闊歩する様子が映し出される。その後、黒を基調とした衣裳をまとったキャスト陣がステージに登場し、ミュージカル「RENT」より「Seasons of Love」を力強く歌い上げた。

高さのある回転式のイントレを広々と使いながら、ダンサーたちが自己紹介ナンバーを踊ったのち、SWEEP、RIOSKE、吉田の3人がスタンドマイクを用いて、ミュージカル「ドリームガールズ」より「ドリームガールズ・メドレー」を披露。城田と吉田のパートでは、2人が鬼気迫る表情でミュージカル「エリザベート」より「闇が広がる」を歌唱し、観客を「エリザベート」の世界へ引き込む。また、Bank Bandの「to U」をデュエットした城田とmiwaは、温かく包み込むような歌声を響かせ、曲終わりに柔らかな表情で微笑み合った。そのほかにも、“東京”をテーマにした流行歌、耳なじみのあるJ-POPやミュージカルソングなどの多彩な楽曲を、シンガーとダンサーがシームレスに歌い、踊り継いだ。

囲み取材に出席した城田は、2021年に同劇場で上演された「米倉涼子×城田優『SHOWTIME』」が本公演のきっかけになったと話し、「『SHOWTIME』は、作り手にとっても演じ手にとっても刺激的で、お客様にも楽しんでいただけた新しいエンタテインメントになったと思います。今回も『あのようなショーをまた作ってみませんか?』とお声がけいただき、『TOKYO』プロジェクトが実現しました」と語る。

また、6月22日にシンガポール公演が行われることに言及し、「このショーを海外で上演するという目標があったので、『TOKYO』と名付けました。自分がこれまで、東京という街で触れてきたエンタテインメントのエネルギーを作品に込めました」とコンセプトを明かす。さらに、作品のより深い部分に触れ、「人は、1人ひとりみんな違って、それぞれが素晴らしいものを持っている。(他者に)マイナスな感情を抱いてしまうこともあるけれど、お互いにそれを受け入れたうえで、みんなが幸せを感じられるような時間を過ごせたら良いなと思っていて。この作品を通して、『明日からまたがんばろう!』というポジティブな気持ちになっていただけたらうれしいです」と観客にメッセージを送った。

上演時間は約1時間40分。東京公演は5月19日まで行われ、その後6月22日にシンガポール・Esplanade Theatres on the Bayで上演される。

TOKYO~the city of music and love~

2024年5月14日(火)~2024年5月19日(日) ※公演終了
東京都 東急シアターオーブ

2024年6月22日(土) ※公演終了
シンガポール Esplanade Theatres on the Bay

スタッフ

演出:城田優 / 金谷かほり

出演

シンガー:城田優 / SWEEP / RIOSKE(ペルピンズ) / 吉田広大 / Rainy。 / yuzu(FYURA PROJECT)
ダンサー:原田薫 / 大村俊介 / 碓井菜央 / BOXER / 高村月
スペシャルゲスト:miwa / 鷲尾伶菜 / 島津亜矢

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