上川隆也主演「罠」上演決定、演出は深作健太 (original) (raw)
これは読売新聞創刊150周年と東京・よみうり大手町ホール開場10周年を記念して上演されるもの。フランスの劇作家ロベール・トマの「罠」を深作健太の演出で立ち上げる。
舞台はとある山荘。新婚3カ月のカップルがバカンスのために訪れるが、夫婦げんかの末、妻のエリザベートが行方不明になってしまう。夫のダニエルはカンタン警部に捜査を依頼するがなかなか見つからず……。
カンタン警部役を上川が演じ、エリザベート役を藤原紀香、ダニエル役を渡辺大、マクシマン神父役を財木琢磨、絵描きのメルルーシュ役を藤本隆宏、看護師のベルトン役を凰稀かなめが演じる。上演に向け上川は「したたか〈強か〉 中々手強い事。一筋縄では相手に出来ない事。この作品を前にして言い表せる言葉はこの『強か』に尽きるのではないでしょうか。観劇なさった方々が口を揃えて『記憶を失ってもう一度観たい』と評する『罠』」と作品の印象を語り、「それ程の作品ですから『一筋縄で』いかないのは明らかです。演じる側にとっても、ご覧頂く方々にとっても。素晴らしいスタッフ・キャストの御助力を頼りに、心して臨みたいと思います」とコメントした。上川のコメント全文とそのほかのキャストと深作のコメントは以下の通り。
公演は10月4日から20日まで東京・よみうり大手町ホール、11月2・3日に大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4日に福岡・J:COM北九州芸術劇場、6日に香川・レクザムホール(香川県県民ホール)、7日に岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ、23日に愛知・東海市芸術劇場、25日に富山・氷見市芸術文化館で行われる。
上川隆也コメント
したたか〈強か〉
中々手強い事。一筋縄では相手に出来ない事。
この作品を前にして言い表せる言葉はこの『強か』に尽きるのではないでしょうか。
観劇なさった方々が口を揃えて「記憶を失ってもう一度観たい」と評する「罠」。
ミステリー作品の常道「フーダニット(犯人捜し)」や「ホワイダニット(動機の解明)」は見せ場であるが故に、明らかになった途端、作品の持つ魅力を大きく下げかねません。
にも関わらず、初演から60余年の歳月、繰り返される上演。
作品が持つ、底知れない魅力・『強かさ』が、今回、読売新聞創刊150周年記念・よみうり大手町ホール10周年記念公演にまで選ばれた大きな理由なのでしょう。
それ程の作品ですから「一筋縄で」いかないのは明らかです。
演じる側にとっても、ご覧頂く方々にとっても。
素晴らしいスタッフ・キャストの御助力を頼りに、心して臨みたいと思います。
藤原紀香コメント
読み始めると止まらないこの魅力的な脚本に心を奪われてしまいました。山あり、谷あり、ノンストップのサスペンス・ジェットコースターに乗っている気分でした。
舞台は、観る度に発見がある…そんな緻密で好奇心がそそられる作品になるのでは、とワクワクしており、自身としては初の少人数の翻訳劇への挑戦となります。
共演には様々なジャンルでご活躍されている素晴らしいアクター陣が揃ってらっしゃるので皆さんと芝居を紡ぎ、「罠」の世界に浸る日々を楽しみにしています。エリザベート役、精一杯つとめさせていただきます。
渡辺大コメント
初めて台本を読んだとき、衝撃が走りました。
思いもよらないどんでん返しのラストと、この作品と自分が対峙するのか、と。
毎日そわそわしながら、ページをめくっては閉じて、の繰り返し。
稽古も本番もまだこれからですが、その時がくることをドキドキしながら待ち構えています。
上川さんを初めとしたベテランの方々との共演も楽しみです。
皆さんに負けず、怯まずに思い切り体当りしていこうと思います。
この衝撃を早くお客様に見ていただきたい気持ちでいっぱいです。
一生懸命やりきりたいと思います、ぜひ劇場にきて衝撃の展開を見てください!
財木琢磨コメント
舞台「罠」マクシマン神父役の財木琢磨です。
いろんな場所に罠が張り巡らされた嘘と嘘の会話劇、何が本当で何が嘘なのか、台本を読んで最後の最後ま
で分からない展開で、これから稽古に入るのがとても楽しみです!
素晴らしい大先輩のキャストの皆様と共演をさせていただき、とても光栄で身が引き締まる思いです。
自分らしくお芝居の世界にのめり込み、素敵な作品になるよう、全力を尽くして頑張ります!!
劇場でご観劇してくださったら嬉しいです。お待ちしています。
藤本隆宏コメント
この素敵で贅沢なキャストの皆様と舞台「罠」に出演できる事、今から心躍っております。
幾つもの伏線の中に仕掛けられた言葉のトラップ、目紛しく二転三転していくストーリー。
決してお客様に問いかけるのではなく、役者の演技がぶつかりあい、繰り広げられる真剣勝負の中で答えを導
きだしていくこの舞台。その中でどう演じていくか今から楽しみで仕方ありません。
謎の絵描きメルルーシュ、怪しくそして誠実に演じてまいります。
凰稀かなめコメント
「罠」は有名な作品で、他公演にて拝見し、面白い作品だと思っていたので、この度、罠のオファーを頂いて、とても嬉しかったです。
私は、後半からの登場となる謎の看護師、最後の最後まで、緊張感あふれる作品、演技力が問われる台詞劇
で、今から緊張していますが、何より本当に素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂けるので、安心して飛び込んでいけます。そして会場の皆さんを罠にかけたいと思っております。
深作健太コメント
僕にとっては、7年ぶり、三度目の「罠」です。演出家としてデビューさせていただいた作品であり、大切な原点。
今回は上川隆也さん、藤原紀香さんはじめ、素晴らしいキャスト・スタッフが集まり、新解釈の演出でお届けいたします。何かと大変な時代ですが、ひとときのサスペンスを、生の劇場でお楽しみください。
罠
2024年10月4日(金)~2024年10月20日(日) ※公演終了
東京都 よみうり大手町ホール
2024年11月2日(土)・3日(日・祝) ※公演終了
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2024年11月4日(月・振休) ※公演終了
福岡県 J:COM北九州芸術劇場
2024年11月6日(水) ※公演終了
香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)
2024年11月7日(木) ※公演終了
岡山県 岡山芸術創造劇場ハレノワ
2024年11月23日(土・祝)
愛知県 東海市芸術劇場
2024年11月25日(月)
富山県 氷見市芸術文化館
スタッフ
作:ロベール・トマ
翻訳:平田綾子
演出:深作健太
出演
上川隆也 / 藤原紀香 / 渡辺大 / 財木琢磨 / 藤本隆宏 / 凰稀かなめ
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