「あぶ刑事」舘ひろしと柴田恭兵の出会いはやっぱり奇跡 (original) (raw)

舘ひろしと柴田恭兵の出会いはやっぱり奇跡、「あぶない刑事」大ヒットに感謝

2024年6月5日 20:10 6

映画「帰ってきた あぶない刑事」の大ヒット御礼舞台挨拶が本日6月5日に東京・丸の内TOEIで行われ、キャストの舘ひろし柴田恭兵が登壇した。

「あぶない刑事」シリーズは、舘と柴田扮する刑事コンビ、“タカ”こと鷹山敏樹と“ユージ”こと大下勇次の活躍を描いたもの。映画「さらば あぶない刑事」以来約8年ぶりとなる今作は、彼らがニュージーランドから横浜に凱旋するところから物語が展開する。

大歓声に迎えられながらステージに上がった2人は、「あぶない刑事」のビジュアルがデザインされた缶飲料を手に、ファンと乾杯して映画のヒットを祝う。そして舘は「つい先日ゴルフの打ちっぱなしに行ったら、隣の人が『映画を観ました』と声をかけてくれた」と報告し、柴田は「始球式をやったときに、草野球仲間が『ナイスピッチングだった』と連絡をくれました。あと50kmくらいは出せたんですけど」と茶目っ気たっぷりに話した。

舘いわく「あぶない刑事」は“プライベートは絶対に見せない”というコンセプトで始まったそうだが、本作ではタカとユージの私生活も描かれる。舘は「今回は見せてもいいんじゃないかなという話になりました」「2人が暮らしている部屋はもうちょっと古いアパートをイメージしていたんです。ちょっときれいすぎたけど、あれはあれでいいかな」とコメント。柴田は「プライベートの顔も見てもらえたらうれしいなという思いもありました」と続けた。

「シリーズを観たことがなかったが、タカとユージが気になりすぎて観てきた」という感想が寄せられると、舘は「ありがたいですね」とにっこり。柴田は「初号試写を観終わって舘さんと目が合ったとき、にこっと笑ってうなずいてくれたのを覚えています。タカはダンディーで、ユージはまあそれなりに。ゲストの方は素敵だし音楽もよかった。でも、そう思うのは70歳を過ぎたおじいさんの感覚で、果たしてこれが届くだろうかと不安でした。こんなにヒットして今はほっとしています」と率直な心境を明かし、これまで応援してくれたファンに感謝を伝える。

ドラマ放映開始からの38年を振り返って、舘は「やっぱり恭様(柴田)こそが『あぶない刑事』だと思う。家で言うと僕は土台で、恭様は建物」「この2人の出会いはやっぱり奇跡だと思います」としみじみ。柴田は「舘さんとでなければ、こんなふうにできなかった」と返し、「歳を取りましたよね。本当に、皆さんに支えられて今回の映画ができました」と顔をほころばせた。

「年齢を重ねてできなくなったこと、できるようになったことは?」との質問が飛ぶと、舘は「走るのがしんどい。ジャンプするシーンも、昔と比べるとあまり跳んでいないんです(笑)。できることはあまりない気がします」と吐露する。それを受けて柴田は「舘さんができるようになったのは、台本を読んでくるようになったこと! 昔は犯人を見たらすぐに撃とうとしたし、20時くらいになると帰っちゃった。女性が舘さんを放っておかなかったんですよね」と声を上げ、会場に集まったファンを笑わせる。昔は“遊ぶのに忙しかった”という舘は「20時からデートだから18時には帰りたいと言ったのに、全然終わらなくて。間に合わないから帰っちゃった」と素直に認め、「すみません、ご迷惑をかけて……」と時を超えて謝罪した。

さらに、土屋太鳳演じる永峰彩夏のセリフ「2人って愛し合っているの?」にちなんで、「お互いの愛しているポイントは?」という質問が。舘は「僕の俳優人生の中で、恭様に会えて『あぶない刑事』という作品ができたことが奇跡。本当に感謝しています」と、柴田は「優しさとわがままさに振り回されて、ずっと付き合ってきました。大好きです」と思いを伝え合う。

最後に2人は、ステージ上に用意された着信中の電話を取り、「はい、こちら、タカ&ユージ探偵事務所でございます」「なんだって!? 薫がまた大暴れしてるんだって!」「じゃあ、行こうぜユージ」「OK」と映画さながらの芝居を披露。その後ステージを降り、客席のファンとの交流を楽しみながら去って行った。

原廣利が監督を務めた「帰ってきた あぶない刑事」は全国で上映中。

(c)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

映画「帰ってきた あぶない刑事」予告編