栗山民也演出「血の婚礼」主演に中山優馬「文字通り全身全霊で演じ切りたい」(コメントあり) (original) (raw)

栗山民也演出「血の婚礼」主演に中山優馬「文字通り全身全霊で演じ切りたい」

2024年6月20日 12:00 20

栗山民也が演出を手がけ、中山優馬が主演を務める「血の婚礼」が12月に東京・兵庫で上演される。

「血の婚礼」はスペインを代表する劇作家フェデリコ・ガルシーア・ロルカが、実際の事件をもとに執筆した作品。舞台はスペインのアンダルシア。結婚式を迎えようとしている1組の男女の元へ、花嫁の昔の恋人が現れ……。

上演に向けて演出の栗山は「もうだいぶ前のこと、その時住んでいたロンドンの震える冬を抜け出し、暖かなスペインへ向かった。マドリッドに着いてからは列車で東海岸をゆっくりと2週間かけて南下、目的地であるアンダルシアを目指した。その地にあるアルバイシンの丘を登ると、ただ透明な青色だけの空の下、小さな美術館と小さな野外劇場がポツンとあった。偶然にもその夜、その劇場ではロルカの『ジプシー歌集』をもとにした音楽劇をやっていて、彼の地グラナダに来た目的が叶った。そのグラナダで生まれたガルシア・ロルカの『血の婚礼』を、今回やっと上演することができる。あの丘の上のあの喉から絞り出すような熱く乾いた声、あの力強く踏み鳴らし続けるステップのリズム、そしてあの劇場をギュッと包み込んだ、むせ返るような濃い人間たちの欲望の輪を思いながら、心躍るままに創ろうと思う。ロルカに出会いたい、その一心で」とコメント。

主演の中山は「『血の婚礼』に出演させて頂ける事、また栗山さんの作品に出られる事、大変嬉しく思います。それと同時に、『血の婚礼』という偉大な作品に巡り合わせて貰った事に、感謝と共に重圧も感じています。現代の社会においては決して許される事のないであろう物語。僕が演じさせて頂くレオナルドは、強くも卑怯で愛に溢れた男。多くを失い、多くを手に入れた男なのだと思います。そんな彼をたくさん愛し、表現したいと思います。僕なんかの小細工が通用する役ではありませんので、少しの衝動も逃さず、文字通り全身全霊で演じ切りたいと思います。胸の引き裂かれる様な熱い愛を、劇場で見届けて下さい」と思いを述べた。

共演には宮崎秋人伊東蒼岡本玲谷田歩秋山菜津子らが名を連ねた。公演の詳細は今後の発表を待とう。

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