大阪松竹座「七月大歌舞伎」スタート (original) (raw)
大阪松竹座「七月大歌舞伎」で片岡仁左衛門「すし屋」、中村萬壽・時蔵・梅枝の襲名披露ほか
2024年7月4日 13:00 9
関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念「七月大歌舞伎」が、昨日7月3日に大阪・大阪松竹座で開幕した。
昼の部は、大坂の安井天満宮を舞台にした世話物狂言「小さん金五郎」で幕開け。作中では、境内にお百度参りに来た金橋屋の金五郎(中村鴈治郎)、芸妓額の小さん(片岡孝太郎)、そして金五郎に惚れている女髪結のお鶴(中村扇雀)らの物語が展開する。続いて、尾上菊之助による華やかな舞踊「藤娘」、芸者役の中村時蔵、鳶頭役の中村萬太郎、中村隼人による粋な舞踊「俄獅子」が披露された。昼の部を締めくくるのは、初代中村萬壽襲名披露、五代目中村梅枝初舞台となる「恋女房染分手綱」より「重の井」。離れ離れとなった母子・乳人重の井と自然薯の三吉を、それぞれ萬壽、梅枝が勤める。
夜の部は、「義経千本桜」より、「木の実」「小金吾討死」「すし屋」でスタート。いがみの権太を片岡仁左衛門、その父・鮓屋弥左衛門を中村歌六が勤めた。次に上演される「汐汲」は、能「松風」を題材にした歌舞伎舞踊。扇雀が、会うことがかなわない恋人に思いを馳せる蜑女苅藻、萬太郎が、苅藻に思いを寄せる此兵衛に扮した。夜の部ラストは、六代目時蔵襲名披露狂言「八重桐廓噺」より「嫗山姥」。時蔵が、野屋八重桐を初役で勤めるほか、本演目には煙草屋源七実は坂田蔵人時行役で菊之助、腰元お歌役で萬太郎、沢瀉姫役で中村壱太郎、白菊役で孝太郎、太田十郎役で鴈治郎が出演する。公演は7月26日まで。
関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念「七月大歌舞伎」昼の部
2024年7月3日(水)〜26日(金) ※公演終了
大阪府 大阪松竹座
スタッフ
一、「小さん金五郎」
作:大森痴雪
補綴:戸部銀作
演出:今井豊茂
出演
一、「小さん金五郎」
金屋橋の金五郎:中村鴈治郎
芸妓額の小さん:片岡孝太郎
芸妓大村屋のお糸:中村壱太郎
太鼓持六ツ八実は木津屋六三郎:中村隼人
千草屋女房お縫:中村寿治郎
広瀬屋新十郎:坂東彌十郎
女髪結お鶴:中村扇雀
二、「藤娘」
藤の精:尾上菊之助
二、「俄獅子」
三、「『恋女房染分手綱』重の井」
乳人重の井:中村萬壽
自然薯の三吉:中村梅枝(初舞台)
近習文吾左:中村歌昇
近習源吾左:中村隼人
局雲の井:上村吉弥
侍女若菜:中村扇雀
本田弥三左衛門:中村歌六
関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念「七月大歌舞伎」夜の部
2024年7月3日(水)〜26日(金) ※公演終了
大阪府 大阪松竹座
スタッフ
三、六代目中村時蔵 襲名披露狂言「『八重桐廓噺』嫗山姥」
作:近松門左衛門
出演
一、「『義経千本桜』木の実 小金吾討死 すし屋」
いがみの権太:片岡仁左衛門
弥助実は三位中将維盛:中村萬壽
若葉の内侍:片岡孝太郎
主馬小金吾:中村歌昇
お里:中村壱太郎
六代君:中村種太郎
権太伜善太郎:中村秀乃介
弥左衛門女房お米:中村梅花
猪熊大之進:片岡松之助
権太女房小せん:上村吉弥
梶原平三景時:坂東彌十郎
鮓屋弥左衛門:中村歌六
二、「汐汲」
蜑女苅藻:中村扇雀
此兵衛:中村萬太郎
三、六代目中村時蔵 襲名披露狂言「『八重桐廓噺』嫗山姥」
荻野屋八重桐:中村時蔵
煙草屋源七実は坂田蔵人時行:尾上菊之助
腰元お歌:中村萬太郎
沢瀉姫:中村壱太郎
白菊:片岡孝太郎
太田十郎:中村鴈治郎
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