鴻上尚史が自信「新しい朝日が創れる」 (original) (raw)
「紀伊國屋ホール開場60周年記念公演 KOKAMI@network vol.20『朝日のような夕日をつれて2024』」の稽古写真と、作・演出を手がける鴻上尚史、出演者の玉置玲央、一色洋平、稲葉友、安西慎太郎、小松準弥のコメントが到着した。
「朝日のような夕日をつれて」は、第三舞台の旗揚げ公演として1981年に初演された、第三舞台および鴻上の代表作の一つ。サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を下敷きにした物語と、オモチャ会社・立花トーイの物語が交差し、さらにもう1つの世界が描かれる。
鴻上は「5人とも、僕が『この人と一緒に創りたい。この人達となら、新しい朝日が創れる』と思った人達です。いろんな人から、『新しい朝日が見たい』と言われてきました。『朝日はとても演技的に難しい作品だから、簡単には、できないんです』とそのたびに答えました。でも、とうとう、上演できるニューメンバーが集まってくれました。劇場でお会いしましょう」と公演にかける思いを語った。
公演は8月11日から9月1日まで東京・紀伊國屋ホール、6日から8日まで大阪・サンケイホールブリーゼで行われる。チケットの前売開始は本日7月7日にスタート。
鴻上尚史コメント
とうとうこの日が来ました。
「朝日のような夕日をつれて」は、僕が22歳の時、初めて書いた戯曲で、「第三舞台」の旗揚げ作品として上演した作品です。幸いなことに、その後、2014年まで、計7回も上演することができました。
劇団と僕自身の代表作のひとつと評価される作品になりました。
男5人が登場する作品で、初演からは大高洋夫、二回目の公演からは小須田康人の二人とずっと一緒に創ってきました。他の役は、何人かは変わりましたが、すべて、「この人と一緒に創りたい」と僕が思った人でした。
今回、「朝日のような夕日をつれて2024」では、5人すべてを新しい二十代、三十代のニューメンバーでやることにしました。
5人とも、僕が「この人と一緒に創りたい。この人達となら、新しい朝日が創れる」と思った人達です。
いろんな人から、「新しい朝日が見たい」と言われてきました。「朝日はとても演技的に難しい作品だから、簡単には、できないんです」とそのたびに答えました。でも、とうとう、上演できるニューメンバーが集まってくれました。劇場でお会いしましょう。
とうとうこの日が来ました。
玉置玲央コメント
少なくともこの10年、お芝居の世界に立ち続けることが出来たのはひとえにこの作品のおかげのような気がします。「朝日~」には人の人生を狂わす何かがある。劇場に足を運んでくださる皆様の、そして出演者の人生を。最年少だった自分が最年長になって同じ作品に取り組むことになるとは思いもしませんでした。ただ無作為に10年立ち続けていた訳じゃありません。朝日のような夕日をつれて立ち続けていたんです。お陰様でいい年齢になりましたがやることは何ひとつ変わりません。一緒に演劇を楽しむ、それだけです。ぜひお楽しみに。
一色洋平コメント
「きっと再演されるのは紀伊國屋ホール開場60周年記念……つまり10年後。それまでに、この5人に入るにふさわしい俳優になってやる。」そう野望を抱いたのが、2014年版を観劇した折でした。僕は演劇界屈指の「朝日のような夕日をつれて」ファンです。一年で、劇中曲を聴かない日の方が少ないです。キャスティングされる前から台詞とダンスが入っています。そんな俳優居るでしょうか? ……実は結構居ます。朝日は、俳優をそうさせてしまう一作なんです。キャスティング頂けたことに、一生の感謝と、「よろしく!」を。
稲葉友コメント
多くの人に愛され続ける作品である「朝日のような夕日を連れて」に参加できること、心より嬉しく思います。10年前、紀伊國屋ホールで2014年版を観劇し圧倒されたことを覚えています。そんな作品の世界に、真っ向から全力で挑み、鴻上さんに導かれ、スタッフの皆様に支えていただき、玉置玲央さん・一色洋平さん・安西慎太郎さん・小松準弥さんとの共演を楽しみながら飛び込んでいきたいと思っております。2024年版を目撃しに、是非とも劇場まで足をお運びください。お待ちしております!
安西慎太郎コメント
「朝日のような夕日をつれて2024」に出演致します、安西慎太郎です。鴻上尚史さんの作品。しかも処女作。それだけで興奮します。1980年代から今も尚、愛され求め続けられている名作「朝日のような夕日をつれて」が2024年に再び上演される事を聞いた時衝撃が走りました。同時にその作品に自分も出演できると聞いた時はもっと衝撃が走りました。とても光栄で、嬉しい限りです。
つまり、今とんでもなく興奮状態にあります。本当、どうしましょう。演技的にとても難しい作品である事は間違いありませんが、自分の100%以上の力を作品に捧げ、カンパニー一丸となり、新しい朝日をお届けできたらと思っています。兎にも角にも、その日まで共に「待ちましょう」。
小松準弥コメント
大切に長く愛されている作品に、素敵なキャスト、カンパニーの皆様と共に参加させていただけること、大変嬉しく光栄に思います。僕がやらせていただく役柄は社長=エスカワ=Bです。
稽古の中で少しずつ朝日の世界を身体に染み込ませている段階ですが、とにかく楽しくて仕方がないです。膨大なセリフ量と作品のパワーに負けないよう、この世界を全力で生きれるよう最後の最後まで食らいついていきたいと思います。
これまでの歴史を大切に、全員で繋ぎ合いながら、「朝日のような夕日をつれて2024」をお届けできるよう尽力しますので、ぜひお楽しみに!
紀伊國屋ホール開場60周年記念公演 KOKAMI@network vol.20「朝日のような夕日をつれて2024」
2024年8月11日(日・祝)〜2024年9月1日(日) ※公演終了
東京都 紀伊國屋ホール
2024年9月6日(金)~2024年9月8日(日) ※公演終了
大阪府 サンケイホールブリーゼ
スタッフ
作・演出:鴻上尚史
出演
玉置玲央 / 一色洋平 / 稲葉友 / 安西慎太郎 / 小松準弥
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