“変化と伝統”を描く、露と枕「橘に鶯」 (original) (raw)
露と枕「橘に鶯」は不老長寿“おくしさま”の物語、井上瑠菜「老いていく美しさを紡げれば」
2024年9月2日 10:30 5
「露と枕 Vol.9『橘に鶯』」が、11月13日から17日まで東京・王子小劇場で上演される。
これは井上瑠菜が主宰を務める、露と枕の新作公演。“変化と伝統“をテーマにした本作では、若く美しいまま歳を取らない“おくしさま”の存在を人々に信じさせるため、300年にわたり代々彼女を演じ続けてきた一家の物語が描かれる。
作・演出を担う井上は「本来、人は、変わることを求めるものです」「『変化』への恐怖と、選択の難しさ、苦しみ。すべてを乗り越えて正しく背負える自分になること。そうして老いていく美しさを紡げればと思います」とコメントした。
出演者には小林桃香、村上愛梨、前田隆成、成瀬志帆、喜田裕也、山口快士、曽根大雅、島田雅之、大塚由祈子、大沼百合子が名を連ねた。上演時間は2時間程度。
なお公演終了後は、11月25日からConfetti Streaming Theaterでディレイ配信が行われる。配信視聴券の購入期限は12月31日。
井上瑠菜コメント
──守るためには、変わらなければならない。
組織かもしれないし、家族かもしれない。自分より弱い存在、あるいは、自分自身かもしれません。
「守るべきもの」が増えるほど、すべてを守れなくなる。そして、今までやってこられた形に固執してしまうのです。
しかし、守りの姿勢こそが責められることもあります。人も、世界も、目まぐるしく変化して前に進んでいくから。時には、守りたかった人にまで置いていかれてしまう。
本来、人は、変わることを求めるものです。
変化を捨て、その場に立ち止まり続ける人を見たとき、背負いすぎてしまったのだなと、守ってあげられる自分でありたいと願っています。
「変化」への恐怖と、選択の難しさ、苦しみ。すべてを乗り越えて正しく背負える自分になること。そうして老いていく美しさを紡げればと思います。
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露と枕 Vol.9「橘に鶯」
2024年11月13日(水)〜17日(日) ※公演終了
東京都 王子小劇場
スタッフ
作・演出:井上瑠菜
出演
小林桃香 / 村上愛梨 / 前田隆成 / 成瀬志帆 / 喜田裕也 / 山口快士 / 曽根大雅 / 島田雅之 / 大塚由祈子 / 大沼百合子
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