坂東彦三郎が団七に初役で挑む「夏祭浪花鑑」開幕 (original) (raw)
「令和6年9月歌舞伎公演」が、去る9月1日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕。舞台写真が到着した。
これは、解説付きで「夏祭浪花鑑」を上演する公演。解説パートで、片岡亀蔵が作品の魅力をわかりやすく紹介したあと、「夏祭浪花鑑」より「住吉鳥居前の場」「釣船三婦内の場」「長町裏の場」が披露される。坂東彦三郎が団七九郎兵衛、坂東亀蔵が一寸徳兵衛、片岡孝太郎が徳兵衛女房お辰をそれぞれ初役で勤めるほか、本公演には釣船三婦役の市川男女蔵、三河屋義平次役の片岡亀蔵らが出演する。
団七が、自身の義父である義平次を凄惨に殺す「長町裏の場」では、中劇場のオーケストラピットが殺害現場となる泥場に。義平次を殺したあとにやってくるお祭りの神輿は、通常の公演では舞台から花道を通り抜けていくが、今回は客席内も通るスタイルとなり、迫力を味わえる。公演は9月25日まで。
ステージナタリーでは「令和6年9月歌舞伎公演」と、7日に東京・新国立劇場 小劇場で開幕する「令和6年9月文楽鑑賞教室」の特集を展開中。文楽公演でも、歌舞伎公演と同様に「夏祭浪花鑑」が披露され、特集では彦三郎と、文楽公演で団七の人形を遣う吉田簑紫郎が対談している。