「緑園にて祈るその子が獣」は中島庸介の“自信作”、キ上の空論「獣三作」最終章が開幕(舞台写真 / コメントあり) (original) (raw)

キ上の空論 獣三作 三作め『緑園にて祈るその子が獣』」が、9月11日に東京・本多劇場で開幕した。

「獣三作」は、キ上の空論中島庸介が、“獣”をテーマに異なる3つの物語を立ち上げる企画。3月に1作目「けもののおとこ」、5月に2作目「除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む。」が上演された。3作目となる本作では、性格の悪い男と、この世に存在しない“神様”と、それを“信じる者たち”の物語が描かれる。

祈る家で育った丸琥(マルコ)は、小学3年生のとき、誤って同級生のヒデにけがを負わせた。ヒデから詫びを入れるよう言われ、駄菓子屋の限定カードを盗んでくることを命令された丸琥は、カードを盗む姿を母親に見られてしまったことをきっかけに、凶暴な性格になる。やがて大人になった丸琥は……。

開幕に際し、中島は「はじめて生で見た大きな舞台が野田地図の『走れメルス』でした。地元から東京へ8時間?くらい夜行バスで行きました。物語は正直意味が分からなかったんですけど、あんなに心が震えた事はなくて。あーゆー作品を作りたいって今もずっと演劇をやってるんですけど、今回そーゆー感じの舞台になってるような気がします」と自信を語った。

出演者には久保田秀敏日向野祥藤原祐規高柳明音佐藤永典富田麻帆鵜飼主水久下恭平齋藤明里、松永有紘、藍澤慶子、板場充樹、小野塚渉悟、辛嶋慶、遠田恵理香、叶梛蓮旺、土本燈子、樋口双葉が名を連ねた。

上演時間は約2時間15分。公演は9月16日まで。