“引き込み俳優”が挑む「ボクの穴、彼の穴。W」開幕 (original) (raw)
「モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』」が、本日9月17日に東京・スパイラルホールで開幕した。
本作は、松尾スズキが初めて翻訳した絵本のデビッド・カリ著、セルジュ・ブロック絵「ボクの穴、彼の穴。」(千倉書房)を原作とした二人芝居。2016年の初演、2020年の再演に続き、今回もノゾエ征爾が翻案・脚本・演出を担当する。作中では、戦場に残された敵対する2人の若い兵士、“ボク”と“彼”の物語が展開。上演は2チーム制で、“ボクチーム”に井之脇海と上川周作、“彼チーム”に窪塚愛流と篠原悠伸が出演する。
開幕に際しノゾエは「もう一カ月以上稽古しているのに、鮮度バリバリな彼らに、メモすることも忘れて見入ってしまう自分がいます。観る者を引き込ませる彼らを、引き込み俳優と呼ぶことにしました。引き込み俳優は、時に品よく、時に粗挽きに人を引き込みます。そのセンスに驚きます。この引き込まれる快感を私1人で味わうのはあまりに勿体ない。是非是非です!」とコメント。
井之脇は「すでにボクと彼の穴の中には、ギュウギュウに僕らの想いやメッセージが詰まっています。皆さんに、それが溢れて届くよう、毎公演、全身全霊で演じるのみです」、上川は「井之脇くんと僕の役の背景を想像していただきながら、2人がどう交わっていくのか、注目してご覧いただけると嬉しいです」とそれぞれ観客にメッセージを送る。
また窪塚は「悠伸くんと僕の熱量を間近で体感してください。そして、ノゾエさんと僕たちが作りあげた世界をみんなで楽しみましょう。この舞台はハタチ最後の挑戦です。ぜひ、劇場へお越しください」、篠原は「孤独と空腹と愛とクセと殺意と希望を、約1ヶ月間、試行錯誤して辿り着いた独自のブレンドでご提供させていただきます。そして窪塚愛流の最初で最後の“初”舞台、是非その輝きを観に来てください」とそれぞれ思いを語った。
上演時間は約1時間30分。東京公演は9月29日まで。本作はその後、10月4日から6日まで大阪・近鉄アート館でも上演される。
ノゾエ征爾コメント
もう一カ月以上稽古しているのに、鮮度バリバリな彼らに、メモすることも忘れて見入ってしまう自分がいます。
観る者を引き込ませる彼らを、引き込み俳優と呼ぶことにしました。
引き込み俳優は、時に品よく、時に粗挽きに人を引き込みます。そのセンスに驚きます。
この引き込まれる快感を私1人で味わうのはあまりに勿体ない。是非是非です!
井之脇海コメント
1ヶ月半の稽古期間、丁寧に話し合いを重ねて、あらゆる芝居の可能性を試して、新しい発見とたくさん出会うことができました。
すでにボクと彼の穴の中には、ギュウギュウに僕らの想いやメッセージが詰まっています。皆さんに、それが溢れて届くよう、毎公演、全身全霊で演じるのみです。
戦争の話ですが、決して他人事ではなく受け取っていただける作品になっていますので、ぜひ観ていただきたいです。
劇場でお待ちしています!
上川周作コメント
稽古期間中は台詞一つひとつに実感を持てるように色んなことを想像したり、自分の経験から近い感覚を探してみたりして、繰り返し稽古を重ねていきました。
これから稽古場で体感したことを大切にしながら、劇場では毎回新しい気持ちで役に身を委ねて行きたいと思います。
井之脇くんと僕の役の背景を想像していただきながら、2人がどう交わっていくのか、注目してご覧いただけると嬉しいです。
窪塚愛流コメント
いよいよ幕が開きます。
初舞台です。
舞台とはどういうものなのか、それすらわからなくて、ただただ不安だった僕に手を差し伸べてくださったノゾエさんをはじめとするスタッフのみなさん。
1日1日お稽古を重ねて、今日という日を迎えます。
舞台は特別な空間です。
悠伸くんと僕の熱量を間近で体感してください。
そして、ノゾエさんと僕たちが作りあげた世界をみんなで楽しみましょう。
この舞台はハタチ最後の挑戦です。
ぜひ、劇場へお越しください。
篠原悠伸コメント
孤独と空腹と愛とクセと殺意と希望を、
約1ヶ月間、試行錯誤して辿り着いた独自のブレンドでご提供させていただきます。
そして窪塚愛流の最初で最後の“初”舞台、是非その輝きを観に来てください。
ps.ボクチームと彼チームの違いも楽しんでいただけたら幸いです。
モチロンプロデュース「ボクの穴、彼の穴。W」
2024年9月17日(火)~29日(日) ※公演終了
東京都 スパイラルホール
2024年10月4日(金)~6日(日) ※公演終了
大阪府 近鉄アート館
スタッフ
原作:デビッド・カリ / セルジュ・ブロック
訳:松尾スズキ
翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾
出演
ボクチーム
彼チーム
※ヤング券(22歳以下)あり。
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