より“語りやすい”作品に、円盤に乗る派「仮想的な失調」再演が開幕(舞台写真 / コメントあり) (original) (raw)

円盤に乗る派『仮想的な失調』」が、昨日9月19日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで開幕した。

「仮想的な失調」は、狂言「名取川」と能「船弁慶」を下敷きに、2022年に吉祥寺シアターで初演された作品。今回は、「東京芸術祭 2024」の1プログラムとして、再演される。脚本をカゲヤマ気象台、演出をカゲヤマと蜂巣ももが共同で担い、出演者には辻村優子鶴田理紗橋本清畠山峻日和下駄が名を連ねている。

上演に向け、カゲヤマは「『仮想的な失調』再演のお話をいただいたとき、自分の中にあったのは『あの作品が一体何だったのか、改めて問い直したい』という気持ちでした。初演は上演にこぎつけるのに必死で(しかも本番直前に体調も崩し)、じっくり作品に向き合う余裕がありませんでした。ひと夏を費やして再演の稽古を行い、少なくとも、この作品の持っているリアリティはより生々しく立ち上がっていること、テーマがより一般化していること、を感じています。いわば、良い意味でより『語りやすい』作品になっているのではないかと思います。多くの方のご感想をいただけたら幸いです」とコメントした。

上演時間は約1時間30分で、公演は9月22日まで。

なお、ステージナタリーでは「東京芸術祭 2024」の特集を展開中。カゲヤマと、同芸術祭で「リビングルームのメタモルフォーシス」を日本初演する岡田利規が、“場所とクリエーション”を軸に、創作について語っている。

円盤に乗る派「仮想的な失調」

2024年9月19日(木)〜22日(日・祝) ※公演終了
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

スタッフ

脚本・演出:カゲヤマ気象台
演出:蜂巣もも

出演

辻村優子 / 鶴田理紗 / 橋本清 / 畠山峻 / 日和下駄

※29歳以下割引あり、18歳以下無料(いずれも枚数限定)。

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