クオリア (original) (raw)
牛丸監督曰くブラックコメディということだが、サイコスリラーの要素も感じる傑作。
養鶏場という小さな世界は日本社会を風刺しているかのようで、社会的立場や世間体という目に見えな鶏舎の中でがんじがらめになっている我々はまさに社畜。
ここでいう社畜は会社ではなく社会に飼い慣らされているという意味なのだが、どんなに理不尽な政策を押し付けられても仕方ないと受け入れるのは笑えないコメディ。
ある国だったら暴動ものだが、選挙や言動での意思表示は必要である。
義理の姉にどんなに理不尽なことを言われても、夫の不倫相手が家庭に転がり込んできても感情に出さない優子は達観の境地なのか鈍感力の境地なのかと観ていたが、ある事件が起きてそのどちらでもなかったことがわかり、ラストシーンで本当の愛の強さを知る。
刈谷日劇の上映も5月2日で終了していまい、この日は既に『ゴジラ×コング 新たなる帝国』のチケットを購入していて、ひとりだったら破り捨ててリピートするのだが、連れと約束をしているので残念。
アンコール上映を熱望します。
舞台挨拶では牛丸亮監督と主人公の義理の姉役の久田松真耶さんに出演してないけどいろいろな作品で拝見しているひと:みちゃんが登壇された。
スマホのレンズを向けるとレンズの横にに貼ってある『GOLDFISH』のステッカーを見られて、牛丸監督と久田松さんもご出演しているということだったので帰ってからパンフレットを見ると「ハルにからむ通行人」にお二人の名前があった。
配信で鑑賞できるので確認させていただきます。
そういえば主演の佐々木心音さんの芯が通ったカッコ良さは『GOLDFISH』の有森也実に通じるものがある。
こちらもオススメ。
壁のサイケデリックな絵と『クオリア』が妙にマッチしていて、主要キャストの右側に脇を固める芦原健介さん、木村智貴さん、川瀬陽太さんが並んでいて思わずニヤリとしてしまう。
本当は佐々木心音さんと藤主税さんも登壇された初日に伺いたかったが時間的に都合が合わず、別の作品を観に行った際に失礼ながらちょろっと撮らさせていただいた。
かなりピンボケしてしまったが写真を見ると佐々木さんが視線を向けていただいていて、ありがとうございます。
月に一度の体組成計測定の結果。
筋トレ開始初日から、体重-0.9kg、筋肉量+1.9kg、体脂肪率-3.9%。
先月から、体重-1.3kg、筋肉量-1.6kg、体脂肪率+1.0%。
体重が減っているのは脂肪ではなく筋肉が落ちたからで、廃鶏寸前のおっさんとしては意識してたんぱく質も摂っているがなかなか身にならない。
この日の朝食はバナナと卵かけご飯で、昼食におにぎり2個と半熟くんたまをコンビニで購入して、卵には毎日欠かさずお世話になっている。
改めて養鶏業者と鶏に感謝。
鶏が空を飛ぶシーンがあったが、たった一度の人生、落下する覚悟さえあれば誰でもしがらみの鶏舎から飛び出して空を舞えるのだ。