熊本市の洋菓子店「シェ・タニ」が、賞味期限を改ざん!? (original) (raw)

熊本市の洋菓子店「シェ・タニ」が、賞味期限を改ざんして販売していた問題が話題になっています。売れ残ったチョコレート菓子「アマンドショコラ」の賞味期限を、1年間にわたり延長して販売していたことが明らかになりました。本来の賞味期限は製造から3か月後の2023年2月28日でしたが、店側はシールを張り替えるなどして販売を続けていたのです。問題が発覚したのは、元従業員の公益通報によるもので、熊本市保健所が調査を進めています。

この件に対して店側は、「意図的な改ざんではないが、改ざんと言われればそうかもしれない」とのコメントを発表しました。しかし、この「意図的でない」という言い訳は、本当に通用するのでしょうか?

まず、賞味期限は食品の安全性を保証する重要な情報であり、消費者が安心して購入できる基盤です。たとえ「意図的でなかった」としても、売れ残りを少しでも長く販売しようとする経済的な理由が背後にあった可能性は否定できません。しかも、誰がいつシールの張り替えを指示したのかも分からないという説明には、管理体制の不備が浮き彫りになっています。消費者としては、こうした言い訳を簡単に受け入れることは難しいでしょう。

また、「賞味期限が過ぎてもすぐに品質が落ちるわけではない」という点も、改ざんを正当化する理由にはなりません。消費者は、商品の表示を信じて購入します。それを裏切る行為は、たとえ品質に問題がなくても、信頼を失う重大な問題です。

「シェ・タニ」は、地元で長年愛されてきた洋菓子店ですが、この問題を軽視することはできません。今後は、改ざんや誤解を招く行為がないよう、徹底した管理体制の見直しと信頼回復に努めるべきです。