藤田菜七子、おお泣きして引退届提出も…根本康広調教師はJRAとの相違点を主張 「逃げたと思われるのも不本意」(中日スポーツ) (original) (raw)

JRAの藤田菜七子騎手(27)=美浦・根本=が10日に引退届を提出した。師匠である根本康広調教師(68)=美浦=が11日に明らかにした。藤田は2023年4月までに、調整ルームの居室内に持ち込み禁止の通信機器を持ち込み、通信アプリで外部と複数回通信していたことが9日に判明。11日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分を受けている。◆今村聖奈ら、ドレスアップした女性騎手が藤田菜七子を祝福【写真】 根本師は「引退申請はしているけど、今は受理されていない」とした上で、昨年4月に若手騎手が通信機器の持ち込みで処分され、JRAが全騎手に調査した時に藤田は過去の持ち込みを認めていたと明かした。 「(昨年5月に)6人が処分された時に菜七子は過去にやっていましたと言って、口頭で厳重注意をされている。引退届の紙を書く時に菜七子は大泣きしながら書いていた。両親にも旦那にもやめる相談をしているし、もう意志は固いでしょう。1回処分を受けて、また週刊誌でとりざたれて、2回処分を受けるのはおかしいし、逃げたと思われるのも私としてはとても不本意だし、これだけは違うと伝えたい」 JRAは10日の処分発表時に、調査時に藤田は機器を使用していないと答えたとしており、両者の言い分が食い違っている。 藤田は茨城県出身で、2016年3月に根本厩舎所属としてデビュー。初勝利は同年3月24日の浦和競馬で、JRA初勝利は4月10日福島9Rのサニーデイズで挙げた。19年にはコパノキッキングで大井・東京盃、カペラSを勝ち、JRA女性騎手としては史上初のダートグレードレース、JRA重賞勝利を記録した。昨年7月に結婚を発表した。 JRA通算成績は3897戦166勝。JRA女性騎手として最多勝利を挙げている。

中日スポーツ