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難しいシーン

目次

はじめに

箱根駅伝は総距離約217㎞を全10区間に分かれて競うリレー競技です。1920年に始まり2024年には第100回大会が行われた伝統ある競技です。また、競技時間10時間以上にもかかわらず平均視聴率20‐30%を誇る国民的ビッグイベントです。

そんな箱根駅伝の10区間は多様な地形や距離から構成されています。

本記事では箱根駅伝の10区間のうちランナーにとって「難しい区間」TOP3をランキング形式で紹介します。

3位 6区(山下り)

3位は復路の初めであり箱根山を一気に下る6区を選出しました。

6区は復路=後半戦の流れを作るうえで戦略上非常に重要なく区間のため、復路では最もプレッシャーがかかる区間と言えます。

スタート地点は箱根山の上ということもあり、朝は非常に気温が低くアップダウンに苦労します。しかし標高差800mを下ると気温が一気に上昇するため、この気温の変化にも対応する必要があります。

コースは基本的には下りばかりです。下り坂を走ったことを思い出すと膝や足の筋肉に負荷がかかったと思います。ランナーはほぼ全力疾走で下り続けるため、体重が一気に乗る下半身への負担は相当なものになります。

以上より6区に向いている選手は、プレッシャーに強い人、下り坂に強い人と言えます。

2位 1区(スタート)

2位は箱根駅伝始まりの区間である1区を選出しました。

1区は何といってもスタート区間であることから観戦者というより多くの国民の注目を集めるため、全区間の中でも最も大きなプレッシャーがかかる区間と言えます。

1区の順位は箱根駅伝におけるチームの勢いを決めると言っても過言ではなく、各チームいずれもエース級の選手を配置します。

レースの進み方としてはスタート直後であることから集団で走る時間が多く、誰が抜け出すかなど心理戦も必要になります。また、集団のペースが速く付いていけない場合に無理なペースで走ってしまい、最終的にブレーキになる恐れもあります。

1区に向いている選手の特徴としては、プレッシャーに強い人、単純に走力がある人、他人と競走するのが好きな人と言えます。

1位 5区(山登り)

1位はやはり往路山登りの5区としました。

箱根駅伝のコースの最大の特徴は箱根山を経由することであり、坂道をただ登り続ける5区はある意味駅伝らしくないともいえます。

5区の難しさとして、まずは標高800mをひたすら登るため、5区専用の筋力・体力が必要になります。また、標高800mとなると気温が約4.8℃下がるため低温対策も必要となります。

5区はとにかく選手にとって厳しいコースであり、選手間の力の差が現れやすく1-2分差であれば平気で逆転劇が起こります。このため、5区を制すれば上位チームは一気に優勝候補へ、下位チームは10位以内(シード権獲得順位)まで上がることも可能なため、箱根駅伝全体でも戦略上最も重要な区間と言えます。

5区に向いている選手の特徴としては、山登りの技術・体力・筋力があることはもちろんですが、それ以上に「5区を走る決意を持った人」と言えます。5区で結果を残すとチーム成績に関わらず箱根駅伝の歴史に名を残すことが出来るでしょう。

東洋大学 黄金時代を作ったのも5区で強い選手がいたからです。

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まとめ

箱根駅伝はその視聴率の高さから大学スポーツの中でも最も人気がある競技とも言えます。このためどの区間も相当なプレッシャーがかかることは当然ですが、本記事で紹介した3区間は特に精神的・肉体的に厳しい区間です。今後の箱根駅伝観戦時の参考になれば幸いです。

以上