R909-DSP受信機2号機の組み立て (original) (raw)

R909-DSP受信機と言うのはSi4732を利用したエアバンド、FM放送受信機です。一号機が完成しちょっと感度悪いと思ったが、それはトランジスター実装間違いが原因で、直した結果、期待してたぐらいの感度で動作しています。

感度改善の二号機(R909-DSPⅡ)を組み立てていますが、回路ミス、オシロプローブミスでSi4732を二個も壊してしまいました。SOP16の張替えと言うのに初めてチャレンジしましたが、パターン剥がれが二か所発生、何とか張り替えられました。また回路ミスだと思っていたのは、32.768㎑水晶がおかしかったらしく、そちらも交換し何とか試験プログラムで応答が出るようになりました。ステップバイステップで組立て・確認・調整を行っており、RF部(コイルや第一ミキサー)を除き、まずはSi4732をFM放送受信で動かそうとしています。

R909-DSPⅡは制御ソフト上で、R909-DSPから変更なく、回路構成としてLNAの追加、バッテリー動作(Li+電池を予定)を盛り込んでいます。音声アンプが2822に代わりました。

R909-DSPⅡをDIAGスケッチでデバッグ

今回のデバッグにおいて、i2cスキャンとPU2CLR作シリアルポート動作確認スケッチが活躍しています。いちいちこの二つのスケッチを入れ替えるのも手間なので、今回二つのスケッチを組み合わせ、R909-DIAGにしました。Arduino IDEの「ツール」「シリアルモニター」を使って、コマンド入力、結果出力をします。

つぎの画面コピーを見てください。開始時にコマンドレパートリーが出力されます。

そしてi2cアドレスチェックを行い、i2cバスにつながっているペリフェラルのアドレスを報告します。

その後Si4732をFMモードで立ち上げ、RSSI値を参照します。

英字あるいは数字のコマンドを受け付け、動作、応答するというものです。

R909-DSP DIAG画面

このスケッチを走らせると、次のようにデバッグができます。

1.i2cバス動作で代表されるArduino系のデジタル関連部が動くのかどうかを確認できる。

2.Si4732をとりあえず、FMモードで立ち上げ、FM放送受信し、音声出すようにすると、アナログ系の親受信機以降の動作確認できる。

4.Si5351aの周波数設定コマンドで局発系の動作が確認できる。

次にコイル関連の組み立てが残っているので、進めたいと思います。

このR909-DSP試作を技術フォローされたい方は関連データをGITHUBにアップロードしたので、ご参照ください。

基板はPCBGOGOの協力を得て製作しました。

www.pcbgogo.jp

AM/FMラジオ&トランスミッタの製作集 (CQ文庫)