玉川上水遊歩道(鷹の台水車橋―東小川橋)・・・令和6年8月9日 (original) (raw)

酷暑の毎日です。強い日差しを避け、木陰を歩ける遊歩道で自然観察しました。大きな花は見つかりませんでした。この暑い時に大きな花を咲かせるのは避けているようです。そういう中で、目立たずにひっそりと花を咲かせている草もあります。また、春に咲かせた花は実を結び、この時期、充実期のようです。少しずつ実を大きくしています。湿度の高いこの時期、キノコがいろいろ出始めていました。今日の自然の様子です。

(↑上の写真)左=出発点の水車橋、中=緑陰の遊歩道、右=ヤイトバナ(灸花)=ヘクソカズラ(屁糞葛)

(↑上の写真)左=ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)、中と右=ヌスビトハギ(盗人萩)

(↑上の写真)左=オニドコロ(鬼野老)、中=ヤブマオ(藪苧麻)、右=タマアジサイ(毬紫陽花)

(↑上の写真)左=ヤマハギ(山萩)、中と右=ミズヒキ(水引)

(↑上の写真)左=ハエドクソウ(蝿毒草)、中=アカメガシワ(赤芽槲・赤芽柏)、右=玉川上水の流れ

**アカメガシワ**(赤芽槲・赤芽柏)はトウダイグサ科アカメガシワ属。秋田県以南、四国、九州、琉球列島、朝鮮半島、台湾、中国に分布し、山野に普通に見られる雌雄異株の落葉高木。アカメガシワは先駆植物といわれ、山火事などで森林が灰になってしまったところや山麓の開拓地で最初に出現する植物といわれています。新芽が赤いことや葉脈が赤いことから赤芽カシワといわれます。ここ玉川上水の斜面にアカメガシワが目立つのは、アカメガシワが開けたところで最初に芽を出し、成長が速いからです。アカメガシワの名はカシワが無い地方でカシワの葉のように使用されたので「芽が赤いカシワ」ということでアカメガシワと言われるようになったということです。カシワ(柏・槲)はその葉に神様に供えるご飯などのお供え物を載せるのに使われたので「炊(かし)ぐ葉」と言っていたものが「かしわ」に転訛したということです。(参照資料:『APG牧野植物図鑑スタンダード版』、『牧野富太郎選集1』『ウィキペディア』をはじめ各種Web)

(↑上の写真)左=ゴンズイ(権萃)、中と右=マユミ(真弓)

(↑上の写真)左=ガマズミ(莢蒾)、中=ムラサキシキブ紫式部)、右=ノイバラ(野茨)

(↑上の写真)左=ヒイロタケ(緋色茸)、中=マンネンタケ(万年茸)、右=カワラタケ(瓦茸)