懐かしのブロンソン (original) (raw)

録画していた『狼の挽歌』(1970年/監督:セルジオ・ソリーマ)を再見。殺し屋が裏切った男と女に復讐するアクション映画。

殺し屋のジェフ(チャールズ・ブロンソン)は愛人ヴァネッサ(ジル・アイアランド)との休暇中に雇い主だったクーガンに襲われ、負傷して逮捕されます。ヴァネッサはクーガンと共に逃走。弁護士スティーブ(ウンベルト・オルシーニ)の助けもあり、2年の刑期を終えて出所したジェフは相棒だったキレイン(ミシェル・コンスタン)の情報からクーガンとヴァネッサの居所をつきとめます。カーレースに出場しているクーガンを狙撃して殺しますが、ヴァネッサは許して元の関係。そんなところへ、クーガン狙撃の証拠写真が届けられます。写真の送り主は、表は大企業の社長だが裏では犯罪組織のボスのウェーバーテリー・サバラス)。麻薬中毒だったキレインがウェーバーに情報を売ったんです。ウェーバーはジェフに組織に入るように脅します。ウェーバーの屋敷で、刑務所に入っている間にヴァネッサがウェーバーの妻になっていることを知ったジェフは……

冒頭の狭い道路でのカーチェイスが面白いくらいで、セルジオ・ソリーマの細切れ演出はアクションが盛り上がりません。それでも私が気に入っているのは、ジルに何度裏切られても惚れた弱みで愛着があるブロンソンが、最後の最後にジルを殺して自分も生きる望みを失うという女々しい殺し屋ぶりが好きだからで~す。