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このnoteの目次みたいなもの

流石に書いてる量が増えてきたので一旦リンク張って一覧にしました。どうまとめれば見やすくなるのか、まったくわからん……。解説を書いてたらいつまで経っても終わらないので書くのすぐやめました。笑い。ご了承ください。ここに載ってる記事の半分以上は「全記事アーカイヴ」というのを定期購読すると読めますが、値段がついてるやつは追加購入しないと読めません。あしからず。 書籍書籍は「全記事アーカイヴ」を定期購読すると全部読めますので追加購入する必要はありません。単品で買いたい人だけ買ってくだ

HAIR STYLISTICS PRE-CCCD(2024年10月『HAIR STYLISTICS CATALOG 1』)

10月2日から14日まで、「HMV record shop渋谷」内のギャラリースペースBankrobber LABOで、中原昌也個展『BEST PUNKS WHOLE THE WORLD』が開催されました。そこで販売された『HAIR STYLISTICS CATALOG 1』というZINEがあり、そこにこの文章を寄稿しました。200部刷って完売、増刷はないとのことなので、ワタシの原稿はここに載せます。 ここではヘア・スタイリスティックスの1stアルバムまでを音源を中心におさ

『GON!』特集ベスト10(1990年代編)

カストリ書房から出た『「GON!」創刊顛末記』というのを読んで知ったのですが、『GON!』って創刊が1994年で、今年30周年みたいですね。時の流れがすごすぎて、ちょっとめまいが……。 この雑誌、好きでした。ほとんどの記事が1~2ページで終わって、そこに情報をぎっしり詰め込むために文字が極小サイズ。めくってもめくってもくだらない情報しかない!(上記表紙写真の見出し参照)という、新しい感覚の雑誌でした。似た雑誌が思い当たりませんでした。どうやら『POPEYE』の昔のコラムペー

岡崎京子「HUMMING BIRD」の時代(『実話ナックルズ』2024年6月号)

岡崎京子「HUMMING BIRD」の時代 エロ本はサブカルチャーの実験場だった

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マガジン

記事

slowdive『Pygmalion』を視る

slowdive『Pygmalion』は1995-02-06にCreation Recordsからリリースされた彼らの3rdアルバムです。発売された当時は完璧に無視、または「このアルバムを聴いたラジオ局は一曲もオンエアする曲がなく困惑するだろう」と『NME』に酷評が載る程度の扱いでした。翌月、1995-03-27にCreationから出たThe Boo Radleys『Wake me Boo!』がその年のイギリスで最もオンエアされた楽曲になったのと比べて、slowdiveは本

slowdive『Pygmalion』を視る

¥300

渋谷系視点で1990年代CD-ROMマガジンをディグりたいがあんまりない

1990年代カルチャーとして忘れられないのがCD-ROMマガジンです。まだインターネットが従量制課金で、大きいサイズのソフトウェアをダウンロードするのに時間がかかって大変だった頃、CD-ROMという大容量メディアの力は大きく、CD-ROMからインストールすれば実質無料じゃん!と、みんなありがたく買い、使っていました。 それ以前はフロッピーが付録のパソコン雑誌がありましたが、所詮収録できる容量は1.4MB程度。CD-ROMの約650MBに敵うわけはないのです。桁が違う! 雑誌

渋谷系視点で1990年代CD-ROMマガジンをディグりたいがあんまりない

¥200

雑談:未だに知りたい西武渋谷「Be-in」

これ、読んだ? 面白いですね。日本でレコード好きだったら、かなりの人が名前を知ってたはずのレコード屋「CISCO」が、実は創業者がほとんどわからない謎の店だった、というトコから既に面白い。 で、CISCOの話は上記を読んでもらうとして、そのCISCOが最初にオープンした場所、が今回の主題です。「Be-in」。1970年9月、西武百貨店・渋谷店の西武B館地下1階にあった若者向けファッション・フロアの名前です。 ここが、調べても調べてもよくわからん!ので、その「わからん」記録

雑談:未だに知りたい西武渋谷「Be-in」

¥300

雑談:日本最初の音楽批評を読む……読まない

このnoteには「書こうと思ってやめた記事」がめちゃくちゃありまして、今月、書き出したはいいけど話が広がらなくてやめた記事がめちゃくちゃ多いため、更新が減っていてヤバい。ので、一例としてそのボツ記事を短いまま出します。こんなのばっかりある。笑い。更新待ってる人ごめん! どんな物事にも最初の人というのはいまして、ただそれが明らかな場合と明らかじゃない場合がありますね。日本の音楽批評の場合、最初はこれだろ、というのが言われてたのがあります。福地桜痴じゃなくてね。

雑談:日本最初の音楽批評を読む……読まない

エレクトロニカ再入門

電子音響レーベル「Mille Plateaux」の創始者・Achim Szepanskiが亡くなったとのこと。 この話をしたら、「ああ、昔エレクトロニカってありましたね」的なニュアンスで言われ、この辺ってしばらく聴かれてなかった気がするなーでも最近中古は高くなってるんだよなーという気分もあり、再評価はそのうち来るだろと思ってるので少し解説。たしかに今から辿ろうとするとよくわからんジャンルかもしれない。 ここで言っている「エレクトロニカ」は狭義のほう、クリック、グリッチ、カ

エレクトロニカ再入門

蒐集:warp MAGAZINE JAPAN/ワープ・マガジン・ジャパン(1996-1997)

このたび『warp MAGAZINE JAPAN』がやっと1990年代のバックナンバー全部揃った!!ので記念に表紙を並べていく更新をします。とりあえず最初の方を。 この雑誌に対する興味は「創刊から2006年3月号までの約10年間ぶん国会図書館に入ってない」という事実から始まり、「グラフィティを取り上げる記事が定期的に載っていたこと」「ストリートカルチャー雑誌として最強だった時代の『Fine』の編集長・大野俊也さんが創刊編集長であること」という点から、多分今読んでも面白いんじ

蒐集:warp MAGAZINE JAPAN/ワープ・マガジン・ジャパン(1996-1997)

雑談:小沢健二の歌詞の読み方、「強い気持ち・強い愛」の場合

外付けハードディスクがうんともすんとも動かなくなってしまって、昔のPDFデータが読み込めない状態になっており(バックアップはあるがそれを検索できるようにするのに時間がかかる……)、昔の記事を読みつつ~みたいな更新ができなくて困っている。なのでちょっと違う感じに。歌詞読み編。 「強い気持ち・強い愛」の歌詞は何度聴いてもよくできてるなーといつも思ってるので、今回はそれを少し解説。昔別の場所に書いたことがあるけど、大部分の人は読んでないはずだから……。 そもそも「歌詞がよくでき

雑談:小沢健二の歌詞の読み方、「強い気持ち・強い愛」の場合

¥200

メモ:小沢健二の未収録音源(昔の)

小沢健二の楽曲リストを一度知り合いに頼まれて作ったことがあり、それで更新しようとしたらデータがどっかいってしまった。悔しい。別の内容にしよう。 音楽好きだと「レア音源!」というのに心を奪われることが何度もあると思いますが、ワタシは昔から「音盤になってるか否か」が興味の対象で、ライヴでだけ披露された新曲、とかだと、ちょっと興味が薄いんですよね。レコードでもCDでもなんでもいいけどトラックという形になっているものが好き。妙に好き。 小沢健二はプロモ盤だけの音源というのがいくつ

メモ:小沢健二の未収録音源(昔の)

雑談:個性と独特は別物

「個性的な作品を作りたいんだけど、どうすればいいのか悩んでる」と言う人と会ったので、こんな話をした。 「個性」っていうのは手癖であって、「このパターン見覚えがある!」という感覚が個体認識につながるわけだから、とにかく数を世に出さないと個性も何もないのではないか。「自分らしさ」というのは逆説的に独特さではなくて、単に「自分が好きで毎回やっちゃう表現方法」なんじゃないか。 ただ「独特」というのは一作だけでもわかって、それはこれまで受け手が見てきたものとの比較だから。でもその独

雑談:個性と独特は別物

雑談:マルセル・デュシャンの代表作はマルセル・デュシャンの作品ではない、と近年言われている

マルセル・デュシャンといえばコンセプチュアル・アートの創始者であり、現代美術の出発点として、その名が歴史に刻まれています。デュシャンの代表作は日本では「泉」という名前で知られている(本当は「噴水」のほうが意味が近いらしい)、1917年に発表した「Fontaine」です。 どこからどう見ても男性用小便器ですが、既製品(レディメイド)を美術館にアート作品として展示しようとしたことで、「芸術とは何か?」「芸術を芸術として成り立たせているものは何か?」を問い直した意義は大きく、20

雑談:マルセル・デュシャンの代表作はマルセル・デュシャンの作品ではない、と近年言われている

Future Listening!以前が気になる

テイ・トウワのアルバムはほぼ毎回買っている程度には好きなんですが、やはり最初のソロアルバム『Future Listening!』は特別な音がするな……といつ聴いても思います。とか言ってたらこのアルバム、今年で30周年じゃないですか! 今回は『Future Listening!』に至る活動を追っていきましょう。

Future Listening!以前が気になる

¥300

©ファミリーツリー:真ん中左辺り

久しぶりにコーネリアスパンフレットのロックファミリーツリーの話。もっと解説しようと思ってたのにすっかり忘れてた。笑い。今回はハバナ・エキゾチカ(Havana Exotica)の辺り。バッファロー・ドーターの前身グループとして知られますが、昨今は聴く機会がないかもしれません。 この辺ね!

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