2024/8/4定例会感想:マモノスクランブル、ヨタバナ (original) (raw)

次への反省点も含め、備忘録として今回の定例会でGMを担当した卓の内容を纏めておくことにする。

前回の7/21の銀剣のステラナイツ回は萌え燃えロールの大洪水でカロリーを使ったので、今回はマモノスクランブルとヨタバナというレパートリーで頭をカラッポにして楽しめる卓に。無事立卓し、非常に盛り上がったものの、少々反省点の残る結果に。

◆マモノスクランブル【シャーク・ハザード!】

東京湾海上に突如出現した巨大台風に追い立てられ、Z級映画に出て来そうな姿をした多種多様なマモノのサメたちが〈東京〉に上陸。〈東京〉は一瞬で阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。
そんな中、とあるクランのマモノたちはマモノシャークに立ち向かうのだった……。

今回のマモノPCは様々なものに姿形を変えることができる不定形のスライム、核の力を捨てて漫画の筆を執った大怪獣、ことあるごとに青い光を放つデーモンコアのマスコット、真面目ゆえに割を食う天使の4名。

とりあえず青い光を放つわ、困ったら炉心融解で解決するわ、戦闘を行うたびに全力で街のオブジェクトを破壊しつくしていくわ。災害を超える大災害っぷりに、事実〈東京〉が救えたのかいささか疑問だが、マモノスクランブルの世界はまあ、大丈夫だろで済ませられるギャグテイストと大らかさがある。誰かがきっとゴッドパワーでなんとかしてくれる。

PCもなかなかの面子が揃っていたが、対するシナリオもご覧の通り、Z級サメ映画のチープさを大鍋にとにかく放り込んで煮詰めたようなストーリー。システム初心者がいるところでやるシナリオではなかったかもしれない。真面目にキャラクターを作ったがゆえに、動きにくい結果に終わってしまった。

システム初心者には「これは思いっきりはっちゃけるゲームです」と説明した方が良かったかも。

◆ヨタバナ【天岩戸伝説】

ヨタバナはやっぱり、始める前のセッション・ゼロででも起こすイベントの方向性などをすり合わせておかないと、脈絡のなさ過ぎるイベントが怒涛のように押し寄せてきて収拾がつかなくなりがちなので、難しいと思う。まあ、もとより収拾のつかなさをつなげて楽しむものという側面もあるようなのだが。

しかし、TRPGに慣れた人たちのプレイだったのもあって、無事にめちゃくちゃなヨタ話ができあがっていた。

今回語られた【天岩戸伝説】を以下にまとめる。

スサノオが女性に酒を盛ったことに怒ったアマテラスが天岩戸に隠れたことにより、高天原は闇に包まれ、地上では巨大隕石の落下による大災害が起こっていた。

この事態を観測していたギリシャの神々は、高天原で行われていた八百万の神々の話し合いの場に現れ、これの解決を要求。

とりあえずギリシャ神話の神々は撃退し、高天原の神々は、天岩戸に閉じこもってしまったアマテラスを引きずり出すことを決意することになった。

まず、ラーメン好きのアマテラスを誘い出すため、鶏がらスープ用の常世長鳴鳥(とこよのながなきどり(ニワトリ))を集めることになった。

常世長鳴鳥を厚めに人間たちの居る地上に降りた神々だったが、そこでは隕石の落下による災害で神々への反逆心に目覚めた人間たちが戦争を起こしており、神々はこれに巻き込まれることになる。これを適当に爆発で処分し、常世長鳴鳥を手に入れることができた神々は、マッドサイエンティストのオモイカネのクローン技術によりこれを量産し、鶏がらラーメンを作る。

鶏がらラーメンのいい香りが天岩戸の中にまで達し、アマテラスは外へと興味を持ったが、既にアマテラスの身体は天岩戸を出られないほどに太っており、生殺し状態だった。天岩戸の外から焼肉の匂いがしてきたところで、アマテラスは出たくても出られないことに諦めの境地に達する。

宴もたけなわ、ドラァグクイーンのアメノウズメが踊り、壮大なミュージカルが始まる。高天原はオモイカネのトンデモ科学技術で急上昇し、一連の大イベントにテンションが最高潮に達した常世長鳴鳥たちの歓声が響き渡る。

それでも出られないことに業を煮やしたアマテラスは、ドラァグクイーンのアメノウズメと弟のスサノオの絡みを要求。嫌がったスサノオは颯爽と失踪し、アメノウズメとオモイカネは天岩戸からアマテラスを宇宙に射出した。